ペルー6人目のアレックス・バレラのPKが止められた瞬間、ルイス・アドビンクラはピッチに倒れ、ユニホームで顔を隠しながら号泣した。

 現地時間6月13日にカタールで開催されたカタール・ワールドカップの大陸間プレーオフで、南米予選5位のペルーは、アジア最終予選でB組3位となり、A組の3位とのプレーオフを制したオーストラリアと対戦。スコアレスで突入したPK戦の末に4-5で敗れ、ロシア大会に続く本大会出場を逃した。

 そのPK戦で3人目のキッカーとして登場し、痛恨の失敗をした右SBのアドビンクラは試合後、自身のインスタグラムのストーリーで謝罪。代表を引退する意向を明らかにした。

【動画】PK戦で負けた瞬間にピッチに倒れ、号泣するアドビンクラ
「まず、家族や友人に与えた苦痛に、そしてペルー全体にお詫びします」と切り出した32歳の名手は、こう続けている。

「この大失態の責任は僕にあり、僕の人生だけでは償うのに十分ではない。今日、ここまでやって来ましたが、一歩踏み出すことにしました。僕には、ここから立ち上がる力がもうないと思う」

 アドビンクラは「チームメイトのみんな、本当にありがとうございました。ごめんなさい」と締めくくっている。

 これは現地では「代表引退宣言」と受け取られているが、ペルーのメディア『El Comercio』によれば、投稿はその後削除されており、翻意する可能性もある。不動の右SBとして長きにわたってペルーを支えてきたベテランの決断に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部