伊東、浅野、南野で3トップを組んだ

日本代表はキリンカップ2022決勝でチュニジア代表と対戦。ミスから失点を重ねて0-3で敗戦した。前半の決定機を決め切れなかった日本は、後半にまさかの3失点を喫して敗れてしまう。

この試合でも攻撃の核となっていたのは右ウイングの伊東純也だった。スピードを生かしたドリブル突破でチャンスを作り、中央へクロスを何度も供給。しかし伊東のクロスに合わせることができず、ゴールネットを揺らすことができない。35分には伊東のクロスに鎌田大地がフリーでシュートを狙うも、ミートすることができず天を仰いだ。

またボールポゼッション時には、中央で起点を作ることができなかった日本代表。浅野拓磨は裏に抜ける一瞬のスピードを武器とするが、現在の日本の戦い方であれば、クサビのボールを受けて展開するポストプレイが得意なFWが必要だ。今試合ではそれができず攻撃がサイド一辺倒となり、伊東の突破に頼る攻撃となってしまっていた。

後半にはシステムを変え、久保建英と堂安律のコンビで中央からの打開策も見出したが、チャンスはそこまで作れなかったため、現状はオプションの1つと考えるべきだ。上田綺世が不在の現状では、背負えるFWがいない。それこそ大迫勇也が必要だろう。大迫であれば、中央からクサビを受け、相手守備を背負うだけでなく、伊東のクロスにも合わせてゴールを奪える。チュニジア戦に足りなかったものが補える。

6月の4試合を終えた日本代表は、7月に国内組のみで戦うE-1選手権が待っている。ここで再び大迫の価値を再確認することとなるのか。現在J1得点ランキングトップの上田綺世がスタメンを奪うのか。11月のW杯本番で3トップの中央の先発争いも激化していく。