アヤックスのリーグ優勝に主力として貢献

アヤックスからマンチェスター・ユナイテッドへと活躍の場を移すエリック・テン・ハーグ監督に続き、マンUへの移籍が噂されているアヤックスDFユリエン・ティンバー。今冬にカタールW杯が開催されることを考慮し、本人の気持ちはアヤックス残留に傾いているようだ。

今月のネーションズリーグ4連戦に向けたオランダ代表メンバーにも選出されたティンバーは、3バックの右でベルギー戦とポーランド戦に先発出場し、勝ち点4の積み上げに貢献。他2試合で勝ち点6を獲得したオランダ代表は、リーグAグループ4の首位に立っている。

ティンバーはセンターバックだけでなく、サイドバックも務めることができる選手で、ディフェンスライン全体に不安を抱えているマンUにとって、彼の加入は大きなプラスとなる。アヤックスでテン・ハーグ監督と共闘していたことから、テン・ハーグ流をチームに浸透させる助けにもなるはずだ。

しかし英『METRO』は、ティンバーがプレイ時間の減少を懸念して、マンU行きを躊躇していると報じた。11月のカタールW杯を見越し、今マンUへ移籍するのはリスクが大きすぎると考えているようだ。

オランダ代表指揮官のルイ・ファン・ハール監督も同様の懸念を今月初旬に述べており、これについては多くのメディアが報じていた。

「彼のような質の高い選手であればプレミアリーグでもプレイできると思います。その点では問題ありません」

「もし彼が今この大きな一歩を踏み出すのであれば、それには疑問が残ります」

「(マンUに移籍するのは)あまり賢明な判断ではないと思います。彼はプレイしなければならない」

ティンバーもこのファン・ハール監督のコメントを聞いていたはずで、もしかすると直接何かメッセージを伝えられたかもしれない。マンUに移籍したことにより出場機会を減らし、カタールW杯のオランダ代表からも外れてしまうティンバーを見るのは悲痛だ。

来季のマンUはチャンピオンズリーグに出場することができないが、アヤックスに残ればCLに出場できるなど、残留することのメリットも多い。なかなか補強の進んでいないマンUにとってはティンバーも逃すとなれば大きな痛手だが、早急に彼の代役探しを進めるべきかもしれない。