FIFAワールドカップカタール2022・3位決定戦が17日に行われ、クロアチア代表がモロッコ代表を2-1で下した。この結果、クロアチア代表が3位入賞を果たし、FIFAワールドカップの3位は11大会連続で“ヨーロッパ勢”となっている。

 試合は7分、ロヴロ・マイェル(レンヌ/フランス)の蹴ったフリーキックをイヴァン・ペリシッチ(トッテナム/イングランド)が頭で繋ぎ、最後はヨシュコ・グヴァルディオール(ライプツィヒ/ドイツ)がヘディングシュートを叩き込む。クロアチア代表が今大会初の先制ゴールを記録した。対するモロッコ代表は直後の9分、同じくセットプレーからアクラフ・ダリ(ブレスト/フランス)が同点ゴールを記録。それでも、前半終了間際にはペナルティエリア左からミスラフ・オルシッチ(ディナモ・ザクレブ)がコントロールショットを沈め、クロアチア代表が勝ち越しに成功した。後半にはスコアが動かず、クロアチア代表が3位で大会を終えることが決まっている。

 この結果、11大会連続で“ヨーロッパ勢”が3位に輝くこととなった。1978年のアルゼンチン大会では、3位決定戦でブラジル代表がイタリア代表を2-1で下し、“南米勢”が3位に。続く1982年のスペイン大会でポーランド代表が3位に輝くと、以降はずっと“ヨーロッパ勢”の独占状態が続いている。もちろん、大会参加チームの多くをヨーロッパの国々が占めているという事実もあり、この11大会で“ヨーロッパ勢”同士の対決は7大会もあった。今大会は“アフリカ勢”史上初のベスト4進出を果たしたモロッコ代表が3位入りを懸けて“ヨーロッパ勢”と闘ったが、あとわずかのところで涙を飲む結果となった。

 1982年スペイン大会以降の3位決定戦結果は下記の通り。

直近11大会の3位決定戦

※左側が勝利チーム

1982年スペイン大会
ポーランド代表 3-2 フランス代表

1986年メキシコ大会
フランス代表 4-2 ベルギー代表

1990年イタリア大会
イタリア代表 2-1 イングランド代表

1994年アメリカ大会
スウェーデン代表 4-0 ブルガリア代表

1998年フランス大会
クロアチア代表 2-1 オランダ代表

2002年日韓大会
トルコ代表 3-2 韓国代表

2006年ドイツ大会
ドイツ代表 3-1 ポルトガル代表

2010年南アフリカ大会
ドイツ代表 3-2 ウルグアイ代表

2014年ブラジル大会
オランダ代表 3-0 ブラジル代表

2018年ロシア大会
ベルギー代表 2-0 イングランド代表

2022年カタール大会
クロアチア代表 2-1 モロッコ代表