22-23シーズンの序盤戦がカギになる

アーセナルは先日、メジャーリーグ・サッカーのニューイングランド・レボリューションのGKマット・ターナーを獲得したと発表した。28歳のアメリカ代表GKで、MLSではこれまで99試合に出場している。

ターナーはシュートストップに秀でたGKで、2021年シーズンのセーブ数は103回とリーグ6番目の数字を記録しており、2度のPKストップを成功させた。空中戦でのクロス対応を得意としており、28回のキャッチ数はリーグトップの数字だった。英『Squawka』では「卓越したショットストッパーである」とトッテナムやリヴァプールに所属した元アメリカ代表のブラッド・フリーデル氏が称賛している。来季はアーロン・ラムズデールの地位を脅かす存在となるのだろうか。

アメリカ代表のGKといえばマンチェスター・シティに所属するGKザック・ステッフェンもそうだ。エデルソン・モラレスに続く2ndGKで、昨季はリーグ戦やカップ戦でピッチに立ち守護神を務めた。

9月には日本代表と対戦するアメリカ代表では、ターナーとステッフェンが熾烈なポジション争いを繰り広げている。ワールドカップ・カタール大会行きを決める予選では計14試合が行われたが、両者ともに起用されており、序列は同列のように思える。

であれば、22-23シーズンの所属クラブでの活躍次第になる。だが、両者ともにクラブでは2番手であり、差別化するのは難しい。

移籍市場に精通しているファブリシオ・ロマーノ氏によればビーレフェルトのGKシュテファン・オルテガとシティが獲得で合意に達したようだ。立ち位置的にはエデルソンの地位を脅かすことができる選手であり、2番手としての役割がステッフェンと被る。英『The Athletic』によるとステッフェンはローンでシティを出る可能性があるようで、明確なチームは明かされていないが、11月のカタール大会に向けてプレイタイムを得たいのだろう。そうなればステッフェンがポジション争いでリードするのは間違いない。昨季はリヴァプールとのFAカップで致命的なミスから失点を許してしまったが、試合感を取り戻せばその実力は確かだ。9月には日本代表との対戦が予定されており、そこではステッフェンがゴールマウスを守ることになっているのだろうか(データは『SofaScore』より)。