パリ・サンジェルマン(PSG)は、去就が騒がしいブラジル代表FWネイマール(30)に退団を促したようだ。スペイン『エル・パイス』が報じた。

2017年夏に史上最高額となる2億2200万ユーロ(当時のレートで286億円)をバルセロナに支払い、ネイマールを獲得したPSG。そこからネイマールは、チームの中心選手として活躍してきた。

ここまで公式戦通算144試合で100ゴール60アシストを記録。十分な活躍を見せている一方で、ケガが増え、ピッチ外でも規律を乱す行為が散見されるなど、ここ最近はファンからも非難を受けるようになり、信頼が低下している。

ネイマールに関しては、ナセル・アル・ケライフィ会長も放出をしたい意向を口にし、パフォーマンスと態度の改善を暗に求めていた。

そんな中、『エル・パイス』によればネイマールの父と連絡を取り、移籍を勧めたという。

今夏はフランス代表FWキリアン・ムバッペとの契約を延長し、2025年まで残留することとなった一方で、ムバッペに発言権を与えたとされている。

そのムバッペは、クラブがタイトルを勝ち取るために体質改善と組織変更を要求。その結果、スポーツ・ディレクター(SD)のレオナルド氏が解任に至ったとのこと。また、ネイマールのピッチ内外の問題も指摘したというのだ。

これまでのPSGの戦略はネイマールを中心とされて来ており、今シーズンも自動で2027年夏まで契約が延長するという条項が存在した。しかし、今後は方針転換。地元育ちのスターであるムバッペを軸に据えたいと考えているようだ。

ただ、2027年夏までの契約が残っており、およそ2億ユーロ(約287億円)がネイマールに支払われる予定に。この金額を払えるクラブなど存在するはずもなく、現実的な選択肢はレンタル移籍になると見られている。また、サラリーが払えない差額はPSGが負担することになるようだ。

11月にはカタール・ワールドカップが控えており、ブラジルは20年ぶりの優勝を目指している状況。エースであるネイマールが万全の状態で臨むことができなければ苦しくなるが、果たしてどうなるのだろうか。