明治安田生命J1リーグのガンバ大阪に所属する韓国代表MFチュ・セジョン(31)は、母国復帰に向かっているようだ。30日、韓国メディア『フットボールリスト』が伝えている。

 チュ・セジョンは昨年1月、Kリーグ1(韓国1部)のFCソウルからガンバ大阪へ完全移籍。昨季はリーグ戦で22試合に出場していたが、昨年10月以降はほぼ全試合でメンバー外となっていた。そして今季もここまでリーグ戦18試合5試合の出場にとどまっており、4月6日の第7節・京都サンガ戦以降は全試合でベンチ外と厳しい立場に置かれている。

 『フットボールリスト』の報道によると、チュ・セジョンは出場機会確保の可能性が高いクラブへの移籍を望んでいるとのこと。同選手にはJリーグやKリーグ1の複数クラブが関心を寄せているが、選手本人は母国復帰を目指しているという。

 また、チュ・セジョンの代理人は韓国メディアのインタビューで「キャリア2度目のワールドカップ出場という目標を実現するための環境、条件であれば、1部、2部は考慮しないようにしている。本人はベストな選択が何か考えており、Kリーグ復帰を視野に入れている」と、FIFAワールドカップ・カタール大会出場を見据えた上での移籍になることを主張。

 その上で「ガンバ大阪は(カタールW杯出場を目指すという)選手の意志を把握し、移籍にむけて積極的に協力することにした。問題をスムーズに解決できる状況だ」とコメント。ガンバ大阪が今夏退団を容認したことを明かしている。

 なお、チュ・セジョンは2015年6月に韓国代表でのデビューを飾ると、2018年のロシアW杯やAFCアジアカップ2019でプレー。ただ、ガンバ大阪で出番を減らしていることもあり、カタールW杯アジア最終予選ではわずか1試合の出場にとどまっているほか、今月開催の国際親善試合では代表メンバーから外れていた。