プレイタイムを得られるチームに行きたい

2020年から在籍していたサンプドリアを退団した吉田麻也。21-22シーズンの前半戦は出番を得ていたが、後半になるにつれて出場機会が減り2022年となってからは9試合のみの出番に終わっている。新天地には多くの候補が挙がっており、セリエAに昇格するモンツァが移籍先として報じられていた。

移籍市場に精通しているファブリシオ・ロマーノ氏によるとドイツ1部に昇格するシャルケへの移籍で合意しているようだ。メディカルチェックを5日に予定しており、そこで問題がなければ無事契約が結ばれると予想される。トルコのトラブゾンスポルも関心を寄せていたようだが、欧州5大リーグで戦う道を選んだ。

シャルケはボルシアMGへ移籍した板倉滉の前所属先であり、入れ替わりで吉田がクラブに加入することになる。過去には内田篤人もプレイしており、日本人選手に縁のあるクラブになりつつある。

板倉が抜けることになったシャルケだが、センターバックの選手層はそれほど厚いチームではない。昨季は板倉、マルチン・カミンスキ、マリック・チャウの3人でローテーションしており、その板倉が抜けてしまった。ノリッジへレンタルに出されていたオザン・カバクが戻ってくることになるが再びチームを離れるという報道もあり、万全ではない。そこで経験があり、しかも移籍金ゼロ円で獲得できる吉田に目を付けたのだろう。

吉田はアジア最終予選や6月の4連戦では試合感のなさを露呈する場面も見られており、新天地でのアピールが必要になる。日本代表でのセンターバックは板倉や冨安健洋の存在が大きく、キャプテンとはいえ足元をすくわれる可能性がある。