日本代表DF吉田麻也(33)のシャルケ移籍が間近に迫っているようだ。ドイツ『ビルト』が伝えた。

【写真】空港に到着した吉田麻也

2021-22シーズン限りでサンプドリアを退団した吉田。セリエAに初昇格したモンツァやトルコのトラブゾンスポルからのオファーがある中、急転してドイツへの移籍が浮上した。

吉田の獲得に動いているのは、新シーズンからブンデスリーガに復帰したシャルケ。昨シーズンの2.ブンデスリーガで優勝を果たした中、主軸だった日本代表DF板倉滉の買い取りオプションを行使できずに手放すと、センターバックの補強が急務となっていた。

『ビルト』は4日に吉田に対してシャルケがオファーを出し、クラブのスポーツディレクター(SD)であるルベン・シュレーダー氏も獲得を認めた中、吉田がドイツ入りしたという。

『ビルト』によると、5日の朝に吉田はデュッセルドルフ空港に到着。メディカルチェックを受けるため、ゲルゼンキルヒェンに移動したという。

名古屋グランパス、VVVフェンロ、サウサンプトンでプレーした吉田は、2020年1月にサンプドリアへとレンタル移籍で加入。ちょうど時を同じくして新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中で蔓延。多くの感染者、被害者を出す中、新たな土地イタリアでのキャリアをスタート。半年のプレーでチームの信頼を得ると、そのまま完全移籍を果たした。

2年半の在籍で、セリエA72試合に出場し3ゴール6アシストを記録。チームの守備の軸としてプレーした一方で、今年1月の負傷後は低パフォーマンスもあり、序列が低下。シーズン終盤は満足にプレーせず、契約満了の6月30日をもって退団となった。

シャルケは板倉の他、吉田と親交が深い元日本代表DF内田篤人も所属し、愛され続けている。

自身初のドイツでのプレーとなる吉田。カタール・ワールドカップ(W杯)で対戦する国に乗り込み、半年でドイツ対策を練る準備ができそうだ。

【写真】空港に到着した吉田麻也