シャルケは5日、日本代表DF吉田麻也を完全移籍で獲得したことを発表した。フリートランスファーでの加入となり、2023年夏までの1年契約、1年間の延長オプション付きとなっている。

 今夏でのサンプドリア退団が決定し、去就に注目が集まっていた吉田の新天地が、シャルケに決まり、“ワールドカップイヤー”をキャリア初のドイツで過ごすこととなる。シャルケにはこれまで内田篤人氏、板倉滉(現ボルシアMG)が在籍しており、クラブにとっては史上3人目の日本人選手となった。

 吉田は1988年8月24日生まれの現在33歳。名古屋グランパスの育成組織出身で、2007年にトップチーム昇格を果たした。名古屋ではルーキーイヤーからJ1リーグで19試合に出場すると、その後も主力として活躍。2009シーズン終了後にVVVフェンロへ渡り、海外初挑戦を果たした。VVVでは負傷の影響で出遅れたものの、2シーズン半の在籍で公式戦63試合に出場し5ゴールを記録。2012年夏にはサウサンプトンへと移籍し、7シーズン半もの間プレーした。プレミアリーグの舞台ではキャプテンマークを任される試合などもあり、公式戦通算で194試合に出場し9ゴールを挙げた。

 2020年1月にサウサンプトンからサンプドリアへとレンタル移籍で加入。セリエAで14試合に出場してクラブからの信頼を勝ち獲ると、シーズン終了後の2020年夏にはサウサンプトンとの契約満了に伴い、完全移籍へと移行した。契約最終年となった2021-22シーズンはセリエAで26試合に出場して2ゴールを記録。サンプドリアでは公式戦74試合の出場で3ゴールをマークしていた。

 シャルケは2020-21シーズンのブンデスリーガで低迷に陥り、30年ぶりの2部降格という憂き目を見ていた。迎えた2021-22シーズンはシーズン序盤から上位争いを繰り広げ、最終的には2部で優勝を勝ち獲ることに。1年での1部復帰を決めていた。

【画像】吉田麻也がシャルケに加入!