シャルケへの完全移籍加入が決定した日本代表DF吉田麻也が、同クラブの公式HPにて加入の背景を語った。
現在33歳の吉田はこれまでに名古屋グランパス、VVVフェンロ、サウサンプトンでプレー。2020年1月にサウサンプトンからサンプドリアへとレンタル移籍で加入すると、シーズン終了後の2020年夏には完全移籍へと移行した。契約最終年となった2021-22シーズンはセリエAで26試合に出場して2ゴールを記録。サンプドリアでは公式戦74試合の出場で3ゴールをマークしていた。
吉田はシャルケと2023年夏までの1年契約を締結。1年間の延長オプションも付随している。2021-22シーズン限りでサンプドリアを退団しているため、フリートランスファーでの加入となる。
完全移籍加入に際し、吉田はシャルケのクラブ公式HPでコメントを発表。かつて同クラブでチャンピオンズリーグを戦った元日本代表DF内田篤人氏の名前も挙げながら、加入の決め手を語っている。
「シャルケのユニフォームに袖を通すことができて、非常に嬉しく思っています。そして、チームメイトやコーチ陣、ファンの皆さんと仲良くなれることを楽しみにしています。昔、内田篤人がまだ右サイドバックとして守っていた頃、フェルティンス・アレーナで試合を見たことがあります。そして、ブンデスリーガもずっと興味深く見てきたリーグです。だからこそ、遂にその一員になれたことを嬉しく思います」
また、2022-23シーズンからシャルケの指揮を執るフランク・クラマー氏は「麻也は後方から我々の試合をオーガナイズしてくれる、ピッチ上のリーダーです。彼は左右のセンターバックとしてプレーすることができます。彼の落ち着いたプレースタイルは、すべての時間帯でチームに安定感をもたらしてくれるでしょう」と話し、吉田の加入を喜んだ。
シャルケは2020-21シーズンのブンデスリーガで低迷し、30年ぶりの2部降格という屈辱を味わった。それでも、2021-22シーズンはシーズン序盤から上位争いを繰り広げ、最終的には2部で優勝を勝ち獲ることに。1年での1部復帰を決めていた。