ブンデスリーガを中心に興味深い逸材が

ワールドカップ・ロシア大会の大快進撃から4年。前回ファイナリストとして今年のカタール大会へ臨むのがクロアチア代表だ。

クロアチアではまだMFルカ・モドリッチが主力を務めており、どこかベテラン中心のチームとの印象もあるだろう。しかし、若手有望株が続々出てきているところにも注目すべきだ。

特に興味深いのは最終ラインで、まずはバイエルンで出場機会確保を狙う22歳のヨシプ・スタニシッチだ。

センターバック、両サイドバックをこなせるスタニシッチはバイエルンのアカデミーを経てトップに上がってきた選手で、すでにA代表デビューも果たしている。今夏にはニクラス・ズーレがドルトムントへ向かったこともあり、スタニシッチにとってはチャンスだ。

独『Kicker』によると、スタニシッチも新シーズンについて「複数ポジションをこなせるのは僕のアドバンテージだよ。それは僕の強みとなっているし、できる限りプレイタイムを得たい。ポジションは二の次だね。アヤックスからやってきたマズラウィは良い選手だ。僕より攻撃的なマインドを持っているね。でも、バイエルンで競争があるのは自然なことだし心配していない。僕にも出番はくるはずだよ」と前向きなコメントを残している。

さらに同じブンデスリーガではライプツィヒで評価を上げる20歳のヨシュコ・グヴァルディオルも要注目だ。すでにブンデスリーガでトップクラスのDFとなりつつあり、カタール大会にも召集されるだろう。

クロアチア代表は6月にネーションズリーグでフランス代表を撃破しているが、このゲームでは前述したバイエルンのスタニシッチ、イタリアのスペツィアでプレイする24歳のマルティン・エルリッチ、国内の名門ディナモ・ザグレブ所属のヨシップ・シュタロ(22)、セルティックのヨシプ・ユラノビッチ(26)と若い最終ラインの構成で臨んでおり、フランス相手の勝利は自信になったはず。ここにグヴァルディオルやシュツットガルトでプレイする左サイドバックのボルナ・ソサ(24)まで加えれば、クロアチアの最終ライン世代交代は十分だろう。

4年前はデヤン・ロブレンが最終ラインの中心だったが、クロアチアも着実に世代交代を進めている。若手中心の最終ラインで目指すは再びのファイナルだ。