日本代表MF相馬勇紀(名古屋グランパス)が、19日に行われたEAFF E-1選手権2022決勝大会第1節香港代表戦を振り返った。

 先発した相馬は開始2分に直接フリーキックを決めてチームに先制点をもたらすと、55分に山根視来のクロスにフリックで合わせて2ゴール目を記録し、6-0の快勝に貢献した。試合後のメディア対応に応じた相馬は1点目のFKを振り返り、「欲を言えばもう少しスピードを上げていいコースに飛ばしたかったのはあるんですけど、今年チームで1点決めていて、あそこの角度にはすごい自信持っているので。ゴールはゴールなので、そこは一つ決められらことはよかったです」と手応えを示した。

 また、香港戦では横浜F・マリノスの5選手とともに先発でプレーした。「マリノスの一つの特長として水沼(宏太)選手のクロスが特長と思っていた。そこには必ず入れるよう、いつもは外で待っていることが多かったりするんですけど、よりクロスに入れるよう内側のポジションを意識しながらプレーしていました」と意識したポイントについて語り、2点目は「最初は水沼選手から直接もらおうとしたんですけど、ファーで待たず、ニアまで動き出したことが結果に出ました」と振り返っている。

 24日には中国代表、27日には韓国代表と、「さらにレベルが上がる相手」との対戦が待ち受けている。「一喜一憂せず、足元を見つめて頑張っていきたい」と気を引き締めた相馬は、特に韓国戦への意気込みを次のように示している。

「即席チームというか、今日は合わせる時間がなかったが、ここからは時間がある。ただ、特に韓国はインテンシティも高くて、球際も来る。どれだけセカンドボールを拾い、攻守の切り替えの部分でしっかりとポジショニングをとって、走り勝てる。技術だけでなく、戦う部分、走力の部分が勝敗を分けるかなと思います」

 国内組にとっては、逆転でFIFAワールドカップカタール2022本大会への切符を掴むための数少ないアピールの場となる。相馬は26名のメンバー入りに向けて、「今日は少なかったですけど個で打開できる攻撃と、今日何回かプレッシングで相手SBを何回か引っ掛けることができましたが、守備でハードワークで戦えることが自分の持ち味。そこを全面に出して頑張りたいです」とさらなる活躍を誓っている。

【動画】相馬の代表初得点は鮮やかな直接FK!