日本代表デビューを果たしたFW西村拓真(横浜F・マリノス)が、デビュー戦ゴールを振り返った。
19日、EAFF E-1サッカー選手権2022が行われ、日本は香港代表と対戦した。
スタメンには5名の初招集選手を並べ、リーグ戦からはほぼトレーニングの時間がない中で臨んだ初戦。開始2分に相馬勇紀がFKを決めてスコアを動かす。
これで落ち着いた日本は、20分にデビュー戦の町野修斗が初ゴールを記録すると、その2分後にはこちらもデビュー戦の西村が初ゴール。40分にも西村は追加点を奪う。
後半も相馬、町野が1点ずつ奪い6-0で快勝を収めた。
試合後、メディアの取材対応を行った西村はデビュー戦でのデビューゴールについて「結果が出たのはよかったですが、いつも通りやることやろうと意識していました」とコメント。「まだまだですが、表現はできたと思います」と、ある程度の手応えは感じたようだ。
この試合では、横浜FMと同じトップ下で起用され、ボランチには岩田智輝、藤田譲瑠チマとチームメイトで中盤を形成。その点については「あれだけマリノスの選手がいてくれるのは僕をわかってくれていてありがたいですし、いつも通りマリノスでやっていることを表現しようと思っていました」とコメント。おかげで普段通りのプレーが出せたようだ。
ただ、もちろん初めてプレーする選手もいるため「初めての選手も凄くいましたし、代表という活動が初めてなので不安もありましたけど、上手くいかないことの方が多いと思っていました」と、急造チームであり、初めてプレーする選手がいることも計算にあったとし、失敗を恐れずにやっていきたいと意気込んだ。
デビュー戦だったが「そんなには緊張はしていないです」と語った西村。しかし、「国歌斉唱を歌った時は燃え上がるものがありました」と、日の丸を胸に国歌を歌ったことは胸にくるものがあったという。
今日はトップに入った町野との関係も良いものがあった。西村は事前に話していたとし、「昨日から僕はトップ下で動き回るのが得意だということを町野と話していて、そこに対してうまくやってくれていて、良い関係を築けたと思います」と、ある程度の手応えがあったという。
日本代表のトップ下といえば、鎌田大地(フランクフルト)や久保建英(レアル・ソシエダ)とライバルは多い。ただ、西村は「自分は自分なので他の選手とは違いますし、それは監督が理解してくれて呼んでくれたと思います」と語り、「チームにもたらせられるものはわからないですが、自分のプレーを出すことだけです」と、自身の特徴を出していくだけだとした。
また、ゴールを狙える力がある点については「そこは自信はありますし、自分の良さだと思います。強度であったりはもっともっと上げられて、足りないところでもあるので、自分と向き合いたいと思います」と、まだまだレベルアップできるとし、残り2試合については「優勝のために自分を表現することを意識してやっていきたいです」と、チームのために自分を出したいと意気込んだ。