検討する価値があることは間違いない

19日に日本代表は香港代表と対戦。東アジアの頂点を決めるE-1選手権の初戦は6-0とまずはサムライブルーが快勝を収めた。

この大会は海外組が不在の中で日本代表が構成されており、国内組から26人が選ばれている。そのためフレッシュな人選となっており、先日行われたU-23アジアカップを戦ったU-21日本代表の選手もいる。

岩田智輝とダブルボランチを組んだ藤田譲瑠チマがそうだ。横浜F・マリノスに所属する中盤戦士で、フィールドプレイヤーの先発では20歳の藤田が最年少だった。

そんな藤田の強みは最年少とは思えない冷静さだ。常に周囲の状況を把握しミスせず攻撃を前進させることができる。推進力のあるドリブル、ワンタッチパスでの打開と持つ武器は多く、得点はなかったが、香港戦で最も存在感を示していたのはこの藤田といっても過言ではなかった。後方からのビルドアップだけでなく強度の高い守備を提供することも可能で、攻守両面での活躍が期待できる。

ワールドカップ・カタール大会のメンバーに食い込むとすればこの藤田が有力候補だといえる。海外組含めた中盤は遠藤航、田中碧、守田英正、原口元気、柴崎岳らがアジア最終予選から継続して招集されているが、確固たる地位を築けているのは遠藤、田中、守田の3人だ。原口はまだしも柴崎はアジア最終予選でミスが失点に直結するなど印象は良くない。藤田はまだ若いが、彼にW杯の経験を積ませれば今後の成長につながるのは間違いない。

E-1選手権の初戦となる香港戦では印象的な活躍を披露した藤田。中国戦、韓国戦とまだ2試合ゲームが残っており、そこでも素晴らしパフォーマンスを披露できれば森保一監督へのアピールは成功だといえる。