日本代表のDF大南拓磨(柏レイソル)が21日、メディアのオンライン取材に応対し、EAFF E-1サッカー選手権での意気込みを語った。

19日、日本代表はEAFF E-1サッカー選手権2022の第1戦で香港代表と対戦し、6-0の大勝を収めた。A代表初招集の大南は74分にDF山根視来(川崎フロンターレ)との交代で途中出場。右サイドバックとして代表デビューを果たした。

大南はそのデビュー戦を振り返り「残り20分くらいで途中出場だったんですけど、緊張から硬くなって、良い入り方ができなかったです。試合に溶け込めてからは、自分らしさが出せたと思います」とコメント。試合の入りへの反省を口にしながらも一定の手応えは掴めたという。

今年から所属チームではセンターバックから本格的にサイドバック(ウイングバック)へとコンバートされたばかりの大南は、初戦での起用法を見れば、代表においても同ポジションが主戦場となる。その中で自身のプレー面に関して課題を口にしている。

「レイソルでは前への推進力やアグレッシブな守備が求められています。攻守両面でポジショニングに課題があると考えていて、自分の良さであるスピードを活かしてカバーできている部分があるんですけど、立ち位置によってカバーできるようになりたいです」

「センタリングは相手DFの準備が整う前に中に入れることを意識しています。味方にピンポイントで合わせるというより、スペースに出すという感覚も持っています」

また、大南は鹿児島実業高校出身。同校は代表最多出場記録(152試合)を持つ遠藤保仁を始め、前園真聖、城彰二、松井大輔ら、これまで多くの日本代表を輩出した名門だが、24歳DFは久々の招集選手となった。

その母校について「プロサッカー人生の基礎を作ってくれたのが鹿実なので、感謝しています。自分が活躍することで鹿実が注目されたら嬉しいですし、後輩の選手たちにも刺激を与えられるように頑張りたいです」と、感謝と共にOBとしての決意を語っている。

最後に、ここからの中国代表戦、韓国代表戦に向けては「スタメンに入れるように練習からしっかりとアピールしていきたいです。サイドバックでの出場になると思うので、アシストなどの数字を残したいです」と意欲を語った。