日本代表は11月17日、カタール・ワールドカップ前最後のテストマッチでカナダ代表とドバイで対戦。冨安健洋、守田英正、遠藤航、三笘薫の主力4人をコンディションの問題で欠くなか、1―2で逆転負けを喫した。

 開始9分に相馬勇紀が鋭い飛び出しから決めたワンタッチゴールで先制した森保ジャパンは、しかし21分にCKから追いつかれる。

 その後はやや押し込まれる展開となり、89分に途中出場の山根視来が放った惜しいシュートもポストに嫌われる。そして試合終了間際にその山根が献上したPKを決められ、万事休した。

 この戦いぶりに韓国メディアも注目。『Sportal Korea』は「ドイツやスペインと対戦する日本は、三笘や冨安がいないと“カカシ”」と題した記事を掲載。次のように酷評した。

「日本は本大会でドイツ、スペインとベスト16入りを争わなければならないのに、三笘と冨安がいないので、カカシと変わらなかった」
 
 同メディアは「日本は前半立ち上がりのパフォーマンスは本当に良かった」とし、相馬の先制点を「日本の長所であるパスが際立った」と賞賛。しかし、「やはりセットピースに弱かった」と失点シーンを振り返り、こう綴った。

「前半の序盤までが日本の時間だった。それ以降はずっとカナダに圧倒され、苦戦した。試合終了直前には守備の集中力が低下してPKを与え、結局ひざまずいた」

 記事は「最近、プレミアリーグの舞台で活躍中の三笘と冨安の不在はとても大きかった。ワールドカップ本戦でも100%ではない可能性が高い。だからエースがいない状況でも危機を克服できる案を探さなければならなかった」と指摘している。

「しかし日本はカカシだった 36年ぶりにワールドカップに出るカナダを相手にも困難を経験した。本番では“優勝候補”のドイツ、スペイン“北中米の伏兵”コスタリカと相まみえる」

 同メディアはこう締めくくっている。

「森保一監督は、試合中に手帳に何かを書いて、苦しい表情を作り続ける姿が捉えられた」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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