日本代表DF小池龍太が、24日に行われたEAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会・第2節中国代表戦を振り返った。
JFAアカデミー福島出身者として初のA代表デビューを果たした小池。JFLでのプレーも経験した26歳の苦労人は、「まず日本代表でデビューできたことをすごく嬉しく思いますし、日の丸を背負って初めてプレーしたので国歌を聞いたとき気持ちが引き締まりました。これまで培ってきたストーリーがあるので、思いっきり表現しようと思った90分でした」と胸中を明かした。ただ、試合自体は中国の守備を崩せず、スコアレスドローで決着。小池は試合を振り返り、反省点を語っている。
「先制点をとることは苦戦しましたし、そこが課題だったと思います。1点取ることでもっと違う展開になったと思うので今日の反省点ですし、個人的にもチームを勝たせる選手になれなかったのは個人的な反省でもあります」
「個人的にはすごくポジティブに90分戦ったつもりですし、自分の100パーセントをぶつけました。プレーひとつひとつの選択やクオリティは上げていかないといけないですけど、後悔とかはなくて、自分がプレーした内容にも納得していますし、でももっと成長できると個人的には思っています」
横浜FMでともにプレーする宮市亮と縦関係のコンビを組み、宮市からは「龍とはマリノスのときから左右関わらず、彼が後ろにいるとプレーしやすいし、プレーしやすくしてくれるサイドバックだと思うので、龍に助けられた部分が非常にあったと思います」との発言も。小池自身は宮市との関係で意識していたことを問われ、次のように語っている。
「亮くんの良さを最大限に引き出すのが後ろにいる選手のタスクですし、彼の特徴を発揮させる役割を担うことができたんじゃないかと思っています。もちろんまだまだ出せたプレーや合わせられたプレーもあったと思いますけど、この試合にかける思いなど、二人で話し合って試合に臨みましたし、その中で右サイドでもっと攻撃の質を上げたり、決定的な仕事ができなかったというところを二人で反省しているので、まだまだ自分たちが成長していけるところだなと思っています」
また、周囲の選手との連携にも言及。「今日のようなサッカーで亮くんが張ってとか、自分と亮くんだけの関係じゃなく、ヤス(脇坂泰斗)とかガク(野津田岳人)とかケント(橋本拳人)くんも良さを引き出してくれましたし、周りにいる選手に感謝したいなと思います」と手応えを示した一方、「その中で勝たなければいけないというところは、もっともっと追求しないといけないので、最後の質やチャンスメイクの量はもっとできたんじゃないかと思います」と反省点も口にした。
27日に行われる韓国代表戦に勝てば、4大会ぶりとなるE-1選手権制覇が決まる。「この大会入る前に3連勝して優勝をチームの目標に掲げていて、それは断たれましたけど、チームとしては変わることなく勝てば優勝ということに切り替えて全員で向かっていますし、切り替えはできています。僕らは元から3試合勝つつもりでいるので、今日は相手を上回っても結果、勝てなかった。そこを改善してしっかりとラストの試合で勝って優勝を決めたいと思います」とラストゲームへの意気込みを示した。