フランクフルトの日本代表MF鎌田大地が新境地を開く可能性がありそうだ。ドイツ『ビルト』が伝えた。
昨シーズンはチームの中心選手として活躍し、ヨーロッパリーグ(EL)の優勝に大きく貢献した鎌田。今夏の移籍も取り沙汰される中、日本代表の活動の後はフランクフルトでプレシーズンを過ごした。
その鎌田だが、今夏フランクフルトはPSVから元ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェを獲得。ドルトムントやバイエルンで活躍したゲッツェを加え、攻撃面でより力を発揮してもらいたい考えがある。
そうなるとポジションが重なる鎌田にとってはライバルが増えた状況。強力な相手とのポジション争いを行うことになるが、フランクフルトには新たなプランがあるようだ。
オリバー・グラスナー監督は、プレシーズンマッチで鎌田をボランチで起用。ジブリル・ソウと並べて起用するテストを行っている。
予てからボランチもやりたいと公言していた鎌田としては、ポジションが下がっても自身の特徴を活かせる自信があった中、今季はチャンスが巡ってきた形だ。
そのフランクフルトは1日にDFBポカール1回戦で2.ブンデスリーガのマグテブルクと対戦するが、今季最初の公式戦で鎌田のボランチ起用を試す意向があるようだ。
グラスナー監督は「ダイチと話をしている。そこ(ボランチ)で良い感覚を覚えているし、自由も手にしている。特にボールをもったときはだ」とコメント。攻撃面で力を出せる鎌田に、ボランチの位置からゲームをコントロールできる存在として期待を寄せているとのこと。一定の計算が立っているようだ。
また、スポーツ・ディレクター(SD)のマルクス・クレシェ氏も「ダイチは、より攻撃的な方法でこの役割を果たすことができる」とコメント。ボランチの位置に入りながら、ゲームコントロールを任せられると期待を寄せている。
高いレベルにいけば、ポジションが下がることはあるとも口にしていた鎌田。ボランチでも1つ前でもプレーできることを証明できれば、ステップアップに近づくことになるが、新シーズン初戦でどんなプレーを見せるだろうか。