得点パターンの豊富さも強みとなる
11月1日に発表されたワールドカップ・カタール大会に臨む日本代表。すでにアクシデントが起きてしまい中山雄太が負傷で大会を欠場することになった。そこで日本サッカー協会は町野修斗を追加招集している。
メンバー発表後話題となったのはFWの人選だ。古橋亨梧、大迫勇也が外れ、前田大然、浅野拓磨、上田綺世が招集された。現在はここに町野が追加された計4人が[4-2-3-1]の最前線でプレイすることになる。タイプでいえば前田と浅野がスピードを武器に相手の守備やビルドアップをかく乱させ、上田と町野で仕留めるといった予想ができる。
米『ESPN』はワールドカップ・カタール大会に出場する全チームを現時点で考察しており、ドイツ、コスタリカ、スペインと同組となったグループEの日本代表についても分析を行っている。
そこで挙げられた弱点が、前線に質の高いオプションがないことだ。前田、浅野、上田、町野の4人の合計キャップ数は58試合で、ゴール数は11点と少ない。得点のほとんどを浅野(7ゴール)が占めているが、未だ戦列には復帰できておらず、コンディション面で不安を抱えている。
そうなるとどこから日本は得点を奪えばいいのか。同メディアは今季絶好調を維持している鎌田大地に大きな期待を寄せている。
「今季フランクフルトのスターはブンデスリーガで7ゴールを挙げ、サディオ・マネやティモ・ヴェルナーといったビッグネームを抑えて得点力のある選手となっている。鎌田が日本代表の前線に入り、得点源となる可能性は十分にある」
今季はシャドーだけでなくボランチでも起用されている鎌田は得点力が開花した。ゴール前への飛び出し、ミドルシュート、フリーキックと得点パターンをいくつも持っており、その多彩さはブンデスでもトップクラスだといえる。守備強度も高く、前線の前田らと連携してハイプレスから相手のビルドアップを乱したい。
アジア最終予選では思うように立場を確立できなかった鎌田だが、その後のテストゲームで存在感を発揮し今では攻撃陣の中心人物となっている。好調を維持しており、W杯本戦でも鎌田のゴールを見ることはできるのだろうか。