ポルティモネンセで復調できるか

森保ジャパンが発足した2018年の下半期から日本代表で10番を背負っていた男が中島翔哉だ。FC東京からポルティモネンセへ移籍して主力となり、アル・ドゥハイルでレギュラーとして活躍すると、2019-20シーズンからはポルトへ加入して10番を背負った。

しかしポルトガルのビッグクラブで出場機会は減少すると、日本代表からも遠ざかることに。その後は期限付き移籍でアル・アインに移籍するものの、ケガによって出場はわずか2試合にとどまり、昨季までは古巣のポルティモネンセへとレンタルで加入していた。

しかし昨季はそんなポルティモネンセで出場機会を得て攻撃の軸として復活。サイドハーフだけでなくトップ下やインサイドハーフなども務め、中盤の1人としてチームを支えた中島はプリメイラリーガで22試合1得点2アシストを記録している。

今季はポルトへの復帰や他クラブへと期限付き移籍も予想された中島だったが、ポルトガルメディア『diario de transferencias』では、同選手をポルティモネンセに売却するのではないかと報じている。完全移籍にてポルティモネンセへ渡る可能性が高いようだ。

今シーズンポルティモネンセで再び自身のパフォーマンスを発揮できれば、2019年を最後に招集されていない日本代表にも復帰できるかもしれない。彼の復調は日本代表にとっても大きな武器だ。FIFAワールドカップに向けて元10番が森保ジャパンの最後の切り札になるかもしれない。