サークル・ブルッヘ所属の日本代表FW上田綺世(23)は7日、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)第3節・スタンダール・リエージュ戦で途中出場。起用法で議論が飛び交う中、見せ場を作ることができなかった。
上田綺世は先月1日、明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズからサークル・ブルッヘへ完全移籍。9日の練習試合・OGCニース戦でデビューすると、16日の練習試合・FCVデンデル(ベルギー3部)戦では移籍後初ゴールをあげていた。
しかし先月24日のジュピラー・プロ・リーグ開幕節・ウェステルロー戦では、本職ではないトップ下で先発出場。30日の第2節・アンデルレヒト戦でも、トーゴ代表FWケビン・デンキー(21)の途中出場したタイミングで前線1トップからトップ下へポジションを変更。ツイッターでは「トップ下上田綺世は理解できない」、「便利屋になってしまう…」、「そのうちサイドハーフやらされるのでは…」という声が上がっていた。
そんな上田綺世はスタンダール戦で今季初めてベンチスタートに。0-2で迎えた後半キックオフから左サイドハーフのMFオリヴィエ・デマン(22)にかわって途中出場した。しかし、味方選手がロングフィードを多用。トップ下の同選手はほとんどボールに触れることがなかった。
これには、サークル・ブルッヘの戦術を批判する意見が噴出しているほか、一部の鹿島アントラーズサポーターからは「チーム選び失敗した感じがすごい…」、「鹿島に残った方が良かったのでは…」という声も上がっている。FIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表メンバー入りを目指しているだけに、上田綺世の今後が心配される。