FIFA(国際サッカー連盟)が、11月に開幕を迎えるFIFAワールドカップカタール2022開幕の前倒しを検討しているようだ。10日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 今年11月に開幕を迎えるFIFAワールドカップカタール2022。酷暑を避けるという理由から、慣例となっている夏季ではなく秋から冬にかけて開催される同大会は、11月21日に開幕し12月18日の決勝戦を持って閉幕する予定となっている。

 現行のスケジュールでは、11月21日の開幕日にグループA・Bの計4試合が行われ、現地時間13時キックオフのセネガルvsオランダ戦で大会が開幕。開催国カタールは同日の第3試合(現地時間19時キックオフ)でエクアドルと対戦する予定となっている。

 しかし、今回の報道によると、FIFAはカタールvsエクアドル戦の開催を1日前倒しにすることを検討しているという。すでにカタール、エクアドル両代表に加え、CONMEBOL(南米サッカー連盟)と協議を実施し、合意に達していると伝えられている。日程の前倒しが実現すれば、開幕日は11月20日となり、カタールvsエクアドル戦が大会の開幕戦となる。なお、同試合のキックオフ時間については現地時間19時で調整を進めているという。

 また、セネガルvsオランダ戦の開催日(11月21日)は変更されないものの、キックオフ時間は現地時間19時に変更される可能性が高いとのこと。同日開催予定のグループBの2試合に関しては、日程及びキックオフ時間の変更はないようだ。

 ワールドカップでは近年、開催国が開幕戦を戦うことが慣例となっていることから、この度検討されている日程の変更が実現する可能性は高い模様。最終的には、6つのサッカー連盟(ヨーロッパ、南米、北中米カリブ海、アフリカ、アジア、オセアニア)会長とFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長で構成されるFIFA理事会の事務局での協議を経て、決定が下されるようだ。

 開幕まで3カ月程となったFIFAワールドカップカタール2022。異例とも言える日程変更は実現するのだろうか。