ビッグクラブ注目のタレントが揃う

今年のワールドカップ・カタール大会のグループステージでブラジル代表を驚かせることも不可能ではないだろう。そんな期待感がセルビア代表にはある。

セルビアは欧州予選でポルトガル代表を撃破し、カタール大会出場権を獲得。本大会ではブラジル、スイス、カメルーン代表と同じグループGに入っている。

当然グループGで最強と考えられるのは優勝候補ブラジルだが、今のセルビアは油断ならない。ネームバリューだけで決まるものではないが、5大リーグで活躍するタレントが多いのだ。

最近ではフランクフルトでプレイしていたMFフィリップ・コスティッチがユヴェントスへ移籍することが決定。チームには同じセルビア代表のFWドゥシャン・ヴラホビッチもおり、セリエA制覇を狙う伝統あるクラブにてセルビア人選手がホットラインを形成する可能性もあり、これはセルビアサッカー界にとっても大きなことだろう。

また今季のプレミアリーグでは、開幕戦からフラム所属FWアレクサンダル・ミトロビッチがリヴァプール相手に2ゴールを記録。プレミアリーグで活躍できるのか疑問もあったが、スタートは快調だ。ミトロビッチがプレミアリーグで自信をつければ、ヴラホビッチと強力2枚看板となるに違いない。

レアル・マドリードを離れてフィオレンティーナから再起を誓うFWルカ・ヨビッチも忘れてはならず、そこにアヤックスで活躍するベテランのドゥシャン・タディッチ、ラツィオMFセルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチがチャンスボールを供給することになる。この攻撃陣が機能すれば強豪からも得点を奪えるだろう。

守備面でもフィオレンティーナDFニコラ・ミレンコビッチが以前からビッグクラブの注目を集めており、今夏のコスティッチ移籍を含めセルビアのタレントが勢いに乗っているのは間違いない。

ブラジルに次ぐグループ2位に入ることは十分に可能で、カタールの地でサプライズを起こしてくれるかもしれない。