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欧州5大リーグは22-23シーズンが8月初旬から開幕しており、各地で白熱した戦いが行われている。とくに目立つのは日本人選手の活躍だ。13日から15日にかけて開催されたリーグ戦ではフランクフルトの鎌田大地、シュツットガルトの遠藤航、ハダースフィールド・タウンの中山雄太がゴールを挙げており、チームの主軸として輝いている。

2022年開催のワールドカップ・カタール大会はシーズン終了後ではなく、各リーグを中断してシーズン中に行われる。11月20日開幕であり、代表に選ばれている選手としてはこの8月から11月までの3カ月のパフォーマンスが大きく代表の戦いに影響することになる。

アピールに成功しているのはフライブルクの堂安律とレアル・ソシエダの久保建英だ。堂安はブンデスリーガ第1節、久保もリーガ・エスパニョーラ第1節でゴールを挙げた。

堂安は右サイドのアタッカーとして価値を高めている。狭いエリアを苦にしないテクニック、チャンスメイク力が高く、何より簡単に倒れない。172cmと小柄な選手だが、屈強なブンデスリーガのDFに寄せられてもボールを失わず、プレイを続けることができる。

日本代表は伊東純也が絶対的な存在だが、試合によっては堂安を優先してもいい場面はある。例えば伊東はどちらかといえば単独での突破を得意とするが、堂安は味方とのコンビネーションで局面を打開する術を持っている。東京五輪では久保と近い位置にポジションを取り、細かいパスでチャンスを生み出していた。

久保はマジョルカや日本代表ではサイド起用が見られたが、やはり中央で輝く選手だとレアル・ソシエダで証明された。ラ・レアルでは中盤ダイヤモンド型の[4-4-2]の2トップの一角で起用され、役割でいえば前線のフリーマンだ。ポジションにこだわらず各局面に顔を出してチームメイトに解決策を示す。狭いエリアも苦にしない久保の技術が生かされており、日本代表でも彼を輝かせたい。

であればオーソドックスな[4-2-3-1]のトップ下がベストか。森保ジャパンでも何度か試しているが、その際もバイタルエリアを有効に使える久保の起用はハマっていた。

W杯本戦であればコスタリカ戦でこのシステムを試す価値がある。コスタリカは予選を4位で通過しているが、どのゲームも支配率が低く、ニュージーランドとの大陸間プレイオフでは33%のボール支配率で白星を掴んだ。それだけ守備とカウンターが機能しているということだが、日本が主導権を握れる可能性が高く、前線ではより攻撃的な久保のようなオプションが使える。

新シーズンが始まり、新天地で輝きを放つ堂安と久保。東京五輪では主力だったが、W杯・カタール大会でも彼らがチームをけん引することになるのだろうか。