代表監督フリックも悩むであろうタレント群

ワールドカップ・カタール大会のグループステージ初戦で日本代表が対戦するドイツ代表は、いったいどんな布陣で臨んでくるのだろうか。

ここまで代表監督ハンジ・フリックにとって嬉しい悩みになっているのは、バイエルンで暴れる19歳MFジャマール・ムシアラの存在だ。バイエルンでも先発をがっちり掴んでいるムシアラは、当然ながらドイツ代表でも即戦力だ。

バイエルンと同じく2列目で起用するのも手だが、ドイツ代表には他にも攻撃的タレントが揃う。ライプツィヒに復帰したティモ・ヴェルナーもワイドな位置から仕掛けられるスピードスターで、チェルシーFWカイ・ハフェルツもセンターフォワードやトップ下の位置に入れる。

そこにバイエルンと代表の両方で主力のトーマス・ミュラー、セルジュ・ニャブリ、ボルシアMGで活躍し、代表でも得点を重ねている右ウイングのボルシアMG所属FWヨナス・ホフマンも忘れてはならない。

ヴェルナーを左、ミュラーをトップ下、ニャブリを右、ハフェルツを最前線、あるいはヴェルナーを最前線、トップ下にハフェルツ、左にバイエルンのレロイ・サネ、右にホフマンかミュラーといったプランもある。当たり前のことだが、バイエルン以上に前線の候補者は多い。

独『Sport Bild』によると、フリックは前線のタレントの豊富さからムシアラをボランチで起用する案も考えているという。これは今年3月のオランダ代表との親善試合でもテストしていたが、その時のパフォーマンスにフリックはかなり満足したようだ。

相棒の第一候補はバイエルンのジョシュア・キミッヒとなり、ムシアラが隣に入る場合はレオン・ゴレツカ、イルカイ・ギュンドアンが外れる。

いずれにしても日本にとっては厄介すぎる陣容だが、ムシアラの成長でドイツ代表に良い刺激が加わっているのは間違いない。この攻撃陣相手に無失点で凌ぐのはかなり厳しいミッションだが、日本の守備陣は耐えられるだろうか。