AZアルクマールに所属する日本代表DF菅原由勢が復帰戦でいきなりアシストを決めた。UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)プレーオフの1stレグで、高速クロスで得点を呼び込んだ。

■初アシストを記録

 UECLプレーオフ1stレグが現地時間8月18日に各地で行われた。菅原が所属するオランダのAZ対藤本寛也と新井瑞希が所属するジル・ヴィセンテが対戦。ホームのAZが4−0の勝利を収めた。この試合で菅原がダメ押し弾をアシストしている。

 AZでは菅原がベンチスタート。ジル・ヴィセンテでは藤本と2022年7月に新加入となった新井がともにスタメン出場を果たしている。AZは24分にダニ・デ・ウィットのヘディングで先制に成功。その後、しばらくスコアが動かない状況が続いていた。

 その後AZは78分、85分にゴールを記録しリードを広げる。すると87分にパンテリス・ハツィディアコスとの交代で菅原が途中出場。今季AZで公式戦初出場となった。

 89分、左サイドからのクロスがファーサイドまで流れると、ボールを受けた菅原はタイアニ・ラインデルスとワンツー。ペナルティエリア右に抜け出した菅原はグラウンダーの高速クロスを供給する。これにファーサイドでデ・ウィットがダイレクトで合わせてゴールネットを揺らした。これが菅原にとって今季初アシストとなった。試合はこのまま終了し、AZが第1戦を4−0で制した。

■戦列復帰で活躍に期待

 6月シリーズの日本代表に選出されていた菅原だったが、膝の状態が思わしくなく代表を辞退。その後手術を行った。今季のUECL3試合とオランダリーグ開幕戦もメンバー外となっていたが、UECL3回戦ダンディー・ユナイテッドとの2ndレグで初のベンチ入り。リーグ戦第2節ロッテルダム戦でもベンチ入りするも、ともに出番はなかった。

 今季初の公式戦出場で菅原はいきなりのアシストを記録して、少ない出場時間ながらしっかりと結果を残した。菅原は自身の公式ツイッターで「ついに手術を終えてから試合に復帰することが出来ました。ここに戻ってくるまで僕を支えてくれた方々には感謝の気持ちしかないです」と復帰を報告。ファンからは「おかえり」や「ずっと応援してるよ」、「がんばれ」などの声が届いている。

 戦列復帰でいきなり結果を残した菅原。代表でのサバイバルレースを制しワールドカップ出場を勝ち取ることができるのだろうか。