かつてシュツットガルトでSDとして働いていたミスリンタット氏の要望か

 オランダ1部名門のアヤックスが、日本代表DF伊藤洋輝(シュツットガルト)に興味を抱いているようだ。オランダメディアが続々と報じ、かつて日本から伊藤を呼び寄せた敏腕SDとの関係性にも注目している。

 伊藤は2018年、当時J1だったジュビロ磐田へ加入した。21年6月にドイツ1部シュツットガルトへ期限付き移籍となり、徐々にレギュラーに定着。22年に完全移籍となると、昨シーズンはプレーオフを含めた公式戦37試合に出場し、チームの1部残留の原動力の1つとなった。

 日本代表としても22年6月に森保ジャパンでA代表デビューを果たすと、今年6月の国際親善試合のペルー代表戦(4-1)で豪快なミドルシュートを決めた。日本の新たな左サイドバック、またはセンターバックとして大きな期待が寄せられている。

 24歳となった伊藤に対し、アヤックスが興味を持っているとオランダの各メディアが報じた。現地のサッカー専門誌「Voetbal International」は「日本人DFは、スヴェン・ミスリンタットSD(スポーツ・ディレクター)が圧倒的に気に入っている」と指摘。ミスリンタット氏は2019年から22年までシュツットガルトのSDを務めた経歴がある。

 またアヤックス専門サイト「Ajax Showtime」では、「伊藤に17歳のヨレル・ハトの理想的なバックアップを期待している」と報道。同サイトでも「ミスリンタットSDは、この左利きのセントラル・ディフェンダーを買い取りたいと考えている」と、ミスリンタット氏の存在に触れ、「ドイツ人は2021年、ジュビロ磐田から40万ユーロ(約6200万円)のレンタル料で伊藤をシュツットガルトに呼び寄せた」と関係性をなぞっている。

 伊藤の移籍金は1600万ユーロ(約25億円)と記事では予想が立てられているが、果たして日本の新鋭DFが、オランダ名門へ渡ることになるのだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)