日本代表DF板倉滉(25)は、すでに新天地のボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)でレギュラーに定着。同選手のクオリティの高さをドイツメディア『ran』が説明している。
板倉滉は昨年8月にマンチェスター・シティからシャルケへ加わると、主力選手として活躍。ブンデスリーガ昇格に大きく貢献していた。そして昨季終了後にレンタル期間満了によりシャルケを退団すると、先月2日にボルシアMG加入が決定。プレシーズントレーニングで存分にアピールすると、今季ここまで公式戦全4試合でフル出場。センターバックとして起用されているほか、今月6日のブンデスリーガ開幕節・ホッフェンハイム戦では同点ゴールをアシストしていた。
『ran』は「ボルシアMGの板倉滉が、再びサポーターの人気者に」と見出しをうち、同選手に関する特集記事を掲載。「昨季シャルケで人気を博した板倉滉が、今度はボルシアMGにやって来た。彼は新戦力の王様的存在となり、ボルシアMGサポーターたちからも好評を得ている」
「500万ユーロ(約6億8000万円)の契約はお買い得だっただけではない。板倉滉は、シャルケ在籍時に2部リーグで見せた強烈なパフォーマンスをそのまま受け継いでいる」と評している。
これにくわえて、昨季限りでボルシアMGを退団してSCフライブルクに復帰したドイツ代表DFマティアス・ギンター(28)と板倉滉を比較。「板倉は、ブンデスリーガのレベルで何年もやってきたかのようなプレーをする。彼は決定的なデュエルを制する」
「板倉の前任者であるギンターは、空中戦と地上戦の両方で日本人よりも強い。しかし、板倉には他の資質がある。板倉は知的であり、前に出るディフェンスが特徴だ。彼は今シーズン、(ブンデスリーガ3試合で)すでに12度ボール奪取に成功している。(同時期の比較で)ギンターは3回だ」
「ビルドアップに関しては今までの試合で証明されているように、板倉がギンターに劣るということは決してない。ボルシアMGとSCフライブルクのプレースタイルに違いはあるものの、(開幕から3試合の比較では)板倉のパス本数はギンターの3倍以上にのぼる」と説明している。
そんな板倉滉を擁するボルシアMGは、今月27日に王者バイエルン・ミュンヘンと対戦する。『ran』は「板倉はバイエルン・ミュンヘンを相手に最高のパフォーマンスを見せる必要がある」と綴った上で「バイエルン・ミュンヘンは“ポリバレントキング”板倉滉の移籍を警戒しなければならない」と締めくくった。