EAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会の最終戦が27日に行われ、サッカー日本代表は韓国代表を3-0で下し、4大会ぶりの優勝を果たした。

 ただ、歓喜に沸く中で心配事も。後半の76分、右サイドの深い位置までボールを追いかけていったMF宮市亮が相手DFと交錯してピッチの外へ押し出される。プレーが再開されても苦悶の表情を浮かべた同選手は右ひざを押さえたまま立ち上がれず。

 59分から途中出場していた宮市だが、プレー続行不可能と判断されて無念の交代に。代わってMF森島司が投入された。

 試合後の記者会見で日本代表の森保一監督は「メディカルスタッフの方からプレー続行不可能という連絡がありましたので、すぐ交代にしました。違う選手で交代カードを考えていたんですけど、宮市と森島を代えるということで判断を変えました」と交代時の状況と判断について説明した。

 宮市はメディカルスタッフに伴われて、自分の足で歩いてピッチを後にしてロッカールームへと下がっていった。試合終了後も外に出てこず、チームが優勝トロフィーを掲げた表彰式にも参加できなかった。

 森保監督はロッカールームに下がった後の宮市の状態について「まだ病院に行っておらず、ひざを固定して様子を見ているところです」と明かしている。詳細な診断はまだ下っていない。

 度重なる大怪我を乗り越えて約10年ぶりに日本代表復帰を果たし、24日の中国代表戦では初先発を飾るなど躍動感あるプレーを披露していた宮市。横浜F・マリノスに戻ってからも30日の鹿島アントラーズ戦をはじめ重要な試合が続くだけに、今回の右ひざの負傷が大事に至らないことを祈るばかりだ。

(取材・文:舩木渉)