プレミアリーグ第4節が27日に行われ、アーセナルとフルアムが対戦した。

 プレシーズンから絶好調を維持しているアーセナルは、2004-05シーズン以来となる18シーズンぶりのプレミアリーグ開幕3連勝を達成。5連勝という当時の記録を上回りたいアーセナルは、ホームに昇格組のフルアムを迎えた。

 ここまでの3試合でアーセナルは同じスターティングメンバーで戦っていたものの、ここにきてメンバーを余儀なくされることに。オレクサンドル・ジンチェンコが26日のトレーニングで左ひざを軽く捻挫した影響で、左サイドバックには今季初スタメンとなるキーラン・ティアニーが出場。トーマス・パーティは同じく26日に右太ももを痛め、モハメド・エルネニーが代役にチョイスされた。エルネニーは今季初出場となっている。

 ミケル・アルテタ監督にとってプレミアリーグで指揮を執る100試合目となる一戦は、序盤からアーセナルが押し込む展開に。14分にはマルティン・ウーデゴーアのボールをガブリエル・ジェズスが落とし、最後はグラニト・ジャカが狙ったものの、枠をわずかに捉えきれず。28分にはガブリエウ・マルティネッリが左コーナーキックから直接狙うも、クロスバーに当たってゴールとはならない。33分には最終ライン裏に抜け出したブカヨ・サカが軸裏ターンで対峙するDFをかわしてフィニッシュまで持ち込むも、昨季までアーセナルに在籍したGKベルント・レノに阻まれた。前半はこのままスコアレスで終了する。

 後半に入ると均衡が破れる。56分、フルアムのアレクサンダル・ミトロヴィッチが敵陣ペナルティエリア内でガブリエウ・マガリャンイスからボールを奪い、GKと1対1のチャンスに。この状況でも落ち着いて一撃を沈め、前半は劣勢だったフルアムが先手を取った。

 アーセナルにとっては嫌な雰囲気が漂う中、今季からキャプテンに就任したレフティーが試合を振り出しに戻す。サカの強引なドリブル突破から横パスを受けると、またぎでボールを流し、左足でシュート。ボールは相手DFに当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らした。ウーデゴーアは2試合連続のゴールとなっている。

 その後はアーセナルが猛攻を披露。82分にガブリエウのスルーパスに抜け出したマルティネッリがマイナスへ折り返し、最後はエンケティアがフィニッシュ。続く83分にはウーデゴーアの浮き球パスからエンケティアがチャンスを迎えるも、DFにブロックされてゴールは奪えない。アーセナルにとってはあと1歩が遠い中、86分にアーセナルが逆転に成功。左コーナーキックで混戦となると、最後はガブリエウが押し込んだ。自らのミスを取り返すゴールで、土壇場でアーセナルがリードを手にしている。

 試合はこのままタイムアップ。アーセナルは今シーズン初めてプレミアリーグで先制を許したものの、粘り強い攻撃で4連勝を記録した。一方、フルアムは今季初黒星に。冨安健洋は89分からピッチに立っている。

 次節、アーセナルはホームの連戦となり、31日にアストン・ヴィラと対戦する。一方、フルアムは30日に三笘薫が所属しているブライトンをホームに迎える予定だ。

【スコア】
アーセナル 2-1 フルアム

【得点者】
0-1 56分 アレクサンダル・ミトロヴィッチ(フルアム)
1-1 64分 マルティン・ウーデゴーア(アーセナル)
2-1 85分 ガブリエウ・マガリャンイス(アーセナル)

【スターティングメンバー】
アーセナル(4-2-3-1)
GK:ラムズデール
DF:ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ティアニー(61分 エンケティア)
MF:エルネニー、ジャカ、サカ、ウーデゴーア(90+5分 ホールディング)、マルティネッリ
FW:ジェズス(89分 冨安)

フルアム(4-2-3-1)
GK:レノ
DF:テテ(79分 ムバブ)、アダラバイヨ、リーム(88分 スタンスフィールド)、A・ロビンソン
MF:H・リード、パリーニャ(88分 チャロバー)、デコルドバ・リード、A・ペレイラ(79分 ディオプ)、ケバノ(69分 ケアニー)
FW:ミトロヴィッチ