ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)所属の日本代表DF板倉滉(25)が、FIFAワールドカップ・カタール大会でドイツ代表を下すためのヒントを明かした。31日、ドイツ誌『ビルト』が同選手のコメントを伝えている。
板倉滉は昨季、シャルケの主力選手としてドイツ2部優勝を成し遂げると、7月2日にボルシアMGへ加入。プレシーズントレーニングでアピールに成功し、今季ここまで公式戦全4試合でセンターバックとしてフル出場している。
また先月6日のブンデスリーガ開幕節・ホッフェンハイム戦では同点ゴールをアシスト。そして28日の第4節・バイエルン・ミュンヘン戦では身体を張ったシュートブロックで相手攻撃陣を苦しめ、ドロー演出の立役者となった。
そんな板倉滉は、『ビルト』のインタビューで「ブンデスリーガでのプレーに慣れたか」と聞かれると「多くの方々が、僕がこんなに早くブンデスリーガに順応していると感じてくれているのはうれしいことですね」
「でも自分で言うのもなんですが、今はまだ自分のやり方を見つけるので精一杯なんです。日本語で言うと“手探り状態”です」
「2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)ではフィジカルの要素がより大事ですけど、ブンデスリーガでは技術面でより高いレベルが求められました。そして何より自陣でボールを保持し、相手を打ち負かそうとする姿勢が強い」とコメント。
そして日本とドイツにおけるフィジカル面の差を埋めるために努力したことを聞かれると「187cmと、日本ではつねにトップクラスの身長でした。ピッチ上に私より背の高い選手がいたかもしれませんが、ドイツでは違います。特にブンデスリーガでは相手の方が圧倒的に大きいし、体格もいい。だからこそ、ここに来てから自問自答する必要があったんです。どう対処するか、どうバランスをとるか」
「技術面でさらに良くなりましたし、ピッチ上のさまざまな状況を予測することを学びました。ボールがどこに行くのか、相手はどこにいるのか。相手より早くそのポジションに行かなければならないんです」と語った。
日本代表は今年11月のFIFAワールドカップ・カタール大会で、W杯優勝実績を持つドイツ代表やスペイン代表と対戦する。欧州強豪国相手に苦戦必至とみられる中、板倉滉の考え方が打倒ドイツへの一歩となりそうだ。