W杯終演でドイツもリーグ再始動、吉田&板倉に大きな期待

 日本代表の選手たちは、カタール・ワールドカップ(W杯)での戦いを終え、それぞれが所属するリーグへ帰還を始めている。ドイツのリーグからは8人の日本人選手がW杯に招集されたが、その中でも「自尊心を高めてクラブに戻る」と現地が報じたのがとDF板倉滉(ボルシアMG)とキャプテンを務めたDF吉田麻也(シャルケ)だ。

 ドイツメディア「ComunioMagazin」では、「ブンデスリーガでの日常に戻ってきている」とW杯からリーグ戦後期に向け、準備が着々と進められている状況をレポート。そのなかで取り上げられたのが、日本代表で活躍したDF2人だった。

 記事では「日本はまずドイツを、次にスペインを破り、グループリーグでのサプライズチームとなった」と森保ジャパンの功績を称え、「カタールW杯から特に強くなって帰ってきたのは、吉田麻也と板倉滉の2人の日本人選手だ」と紹介している。

 吉田については「自信を深め、シャルケのトーマス・レイス監督に『俺はできる!』と伝えることができた」とパフォーマンスでのアピールを指摘。板倉に関しては「すでにクラブで実力を発揮し認められている」としつつ「シーズン前半のほとんどを怪我で棒に振ってしまったが、W杯で自信を取り戻して帰ってくる」とコンディションの変化を伝えていた。

 そのほかにもフライブルクMF堂安律、ボーフムFW浅野拓磨の2人のW杯得点者の名前も挙げている。堂安は「W杯の勝者の1人」とドイツ代表戦とスペイン代表戦で2ゴールを決めた実力を認め、「トップクラブの1つか2つは獲得に乗り出す」と価値向上を予想。また浅野については「その才能の片鱗を見せた」と一定の評価も「安定した成績を残すことはできなかった」と物足りなさを感じたパフォーマンスであったことにも触れている。

 ブンデスリーガも後半戦に入っていくなか、堅い守備を牽引した吉田と板倉、そして強豪を撃破した2人の日本人アタッカーの帰還に現地でも注目度が高まっているようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)