【プレミアリーグ】レスター0-1マンチェスター・ユナイテッド(日本時間9月2日/キング・パワー・スタジアム)

 立ち上がって歓喜の準備をするも一転、一斉に頭を抱える失意のサポーターたち。コンマ数秒で感情の起伏を味わったホームのサポーターのリアクションに注目が集まるワンシーンが発生。試合終盤、決めれば同点、外せば敗戦の決定機で、シュートは無情にも枠外へ。リプレイに映し出される光景はまさに天国と地獄だった。

【映像】全サポーターが一斉に“がっかり”の珍映像

 開幕から5試合勝ち星がなく、最下位に沈むレスターが連勝中のマンチェスター・ユナイテッドをホームに迎えた一戦。23分に先制を許したレスターは今日も敗戦濃厚だった。

 しかし、最後の最後にビッグチャンスが訪れる。アディショナルタイム92分、自陣左からのロングキックを敵陣に蹴り込み、味方が落とすと、これを右で受けたのはイングランド代表・ジャスティンだ。ボックスよりやや外の位置で完全にフリー。同点ゴールの期待が高まる。残された時間は2分もない。最初で最後の、千載一遇のチャンスだ。いける──。

 この試合のレスターは、やはり不調だった。ABEMAの解説・粕谷秀樹氏も「ユナイテッドが前からプレスを掛けているわけでもないのに重心が低いのが気になる」と話していたように、前線と中盤、最終ラインの距離感は間延びし、なかなかチャンスをつくれなかった。セットプレーも決まらない状況に、ファンが監督の求心力を嘆く声が聞こえるようだった。

 そうして迎えたチャンスだったからこそ、現地のサポーターは立ち上がった。そして確信した。チームに光を灯す一撃を。しかし──。

 ジャスティンのシュートははるか彼方へ飛んでいく。中継映像でスタンドが映し出されると、意気揚々と立ち上がり、瞬時に頭を抱えるサポーターの姿があった。試合を見守った視聴者も枠外へ飛ばしたシュートを「宇宙開発」と揶揄するなど、残念すぎる決定機。レスターはそのまま試合を終え、5試合未勝利。最下位から抜け出すことはできなかった。(ABEMA/プレミアリーグ)