ドルトムントに所属するイングランド代表MFジュード・ベリンガムが試合中に取った行動が称賛を浴びている。

■少年が乱入

 ブンデスリーガ第5節、ドルトムントーホッフェンハイムが現地時間9月2日に行われ、ホームのドルトムントが1−0の勝利を収めている。試合は前半16分に動く。左サイドからジェイミー・バイノー=ギッテンスが中央にパスを供給。このボールを受けたユリアン・ブラントがワンタッチでペナルティエリア内に送ると、最後はマルコ・ロイスがダイレクトでゴールを決めた。このままスコアは動かず、ドルトムントがこのロイスの決勝ゴールで1−0の勝利を収めている。

 実はこの試合で、突然中断する場面があった。それは、後半41分のことだ。ホッフェンハイムが右サイドから攻撃を仕掛け、グラウンダーのクロスが中央に送られたところで試合が中断したのだ。

 よく見てみると、ピッチ上のドルトムントの選手たちに混じり、黄色のパンツを履いた小さな少年がピッチに乱入していた。警備員2人が少年のもとへ駆け寄って行くと、MFベリンガムはその間に入り、少年の首に腕を回して会話をしながら一緒にピッチの外へ行ったのだ。

 米メディア『ESPN』の公式ツイッターが日本時間9月3日5時頃にこのシーンの動画を投稿すると、たちまち動画は拡散され日本時間20時時点で6000以上のいいねがついた。さらに「こんなに違和感なくピッチに入れるなんて」などの声があがる一方、「素敵すぎる」や「スーパースターだ」などベリンガムへの称賛の声が続々と届いた。

■1敗キープ

 ドルトムントは今季開幕戦でのレバークーゼン戦で勝利を収めると、堂安律のフライブルクとの第2節でも勝利を収めて開幕から2連勝。しかし、第3節のブレーメン戦では2−3の敗戦を喫してしまった。それでも第4節のヘルタ・ベルリン戦で勝利を収めると、ホッフェンハイムにも勝って1敗をキープした。

 長年バイエルン・ミュンヘンにリーグ優勝を譲っているドルトムントだが、果たして今季2011/12シーズン以来の優勝を成し遂げることができるだろうか。