18日に決勝戦が行われたFIFAワールドカップ・カタール2022。一ヶ月に渡る熱狂の日々が幕を下ろした。
今回は『Guardian』から、「ワールドカップで最大のブレイクスター7名」をご紹介しよう。
サウード・アブドゥルハミド
代表:サウジアラビア
ポジション:サイドバック
クラブ:アル・ヒラル
開幕戦でアルゼンチンに衝撃を与えたサウジアラビア。その試合はまさに「より良いチームが勝った」ものだった。その中で輝きを見せた一人は右サイドバックを務めたアブドゥルハミドであった。
23歳で26capを持っている若手選手はダニ・アウヴェスをアイドルとし、サイドを上下しながら支配するスタイルを持つ。スピード豊かでピンポイントのタックルがあり、ポゼッションが得意でセットプレーのスペシャリストでもある。セビージャ、ミラン、ユヴェントスが注目しているとか。
ヤシン・ブヌ
代表:モロッコ
ポジション:ゴールキーパー
クラブ:セビージャ
才能を磨くためには最高のクラブと言えるセビージャ。すでにヨーロッパリーグを制覇した経験を持ち、その決勝戦でインテルを相手に活躍した彼をブレイクスターというのはおかしいかもしれない。
しかし今回の大会で見せたスペイン戦でのPKセーブ、そしてモロッコのディフェンスへの指揮力。カナダ生まれで多言語を話すインテリでもあり、どの国のビッグクラブも欲しがる選手だろう。
堂安律
代表:日本
ポジション:ウイング
クラブ:フライブルク
日本代表は今回の大会で2つのビッグチームを相手に勝利を収めた。その両方でインパクトを残したのが堂安律だ。彼がフィールドに出れば全てが変わった。
先発した2つの試合で敗れたことは疑問の要因にもなるだろうが、素晴らしいスピードとストライカーを超えて走るゴールへの意識の高さは、ウイングを必要としているクラブにとっては重要な資産になるはずだ。
イーサ・ライドゥニ
代表:チュニジア
ポジション:セントラルMF
クラブ:フェレンツバローシ
大会序盤はスコアレスドローも多かった。その一つがチュニジアとデンマークの試合であるが、この90分はかなり強度が高かった。才能豊かな相手に対して、ハードワークを見せつけたのがライドゥニであった。
グループステージ最後のフランス戦ではチュニジアが歴史的な勝利を収めることに成功しているが、その時もライドゥニの働きは大きかった。現在彼はセルティックへの移籍が噂されている。
ドミニク・リヴァコヴィッチ
代表:クロアチア
ポジション:ゴールキーパー
クラブ:ディナモ・ザグレブ
ブラジル戦と日本戦でPK戦の英雄となったクロアチアの守護神リヴァコヴィッチ。流れの中でも一貫性あるプレーを見せた上、試合を決めるビッグセーブで勝利に導いた。
前回大会ではダニイェル・スバシッチのサブを務めていたためベンチからすべての試合を眺めるだけだったが、27歳になった彼はクロアチアの絶対的な守護神になった。ノイアーを怪我で失ったバイエルンが彼の獲得を狙っているとか…。
アズディン・ウナヒ
代表:モロッコ
ポジション:セントラルMF
クラブ:アンジェ
モロッコ代表と対戦するとき、スペイン代表のルイス・エンリケ監督は分析の結果「ウナヒが素晴らしい選手だとわかった」と話していた。まだ22歳の才能豊かなセントラルMFは、この大会で一気に名を上げた。
スラッとした体型でありながらもエネルギッシュで、中盤から安定してボールを供給できる歯車だ。今年モロッコ代表にデビューしたばかりであるが、もはや多くのクラブがその力に注目しているという。来年のステップアップは確実だ。
ハリー・サウター
代表:オーストラリア
ポジション:センターバック
クラブ:ストーク・シティ
オーストラリアがこの数年大きなタレントがいなくても成長している理由は、Aリーグから出てくる選手の質と、スコットランドからやってきた選手たちがうまく融合しているからだ。
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兄のジョンがスコットランド代表、そして弟ハリーはオーストラリア代表。予選で大活躍も前十字靭帯損傷のため離脱し、なんとか本大会に間に合わせてきた。難しい状況の中で素晴らしいプレーを見せた彼は、すでに再開されているイングランド2部リーグですでに試合に出場。改めて注目を受けているようだ。