レアル・ソシエダを率いるイマノル・アルグアシル監督が、ラ・リーガの試合後会見にて、同クラブに所属している日本代表MF久保建英の起用法について言及した。

 今夏に完全移籍でレアル・ソシエダに加わった久保は、今シーズンのラ・リーガ開幕戦であるカディス戦にスタメンで出場。前半24分にはチームにとっての“今季第1号”となる先制ゴールを決め、勝利に貢献した。続く第2節バルセロナ戦、第3節エルチェ戦と、久保は3試合連続でスタメン出場を飾っていたが、3日に行われた第4節アトレティコ・マドリード戦ではベンチからのスタートに。71分に元スペイン代表MFダビド・シルバとの交代でピッチに立っていた。試合は1-1のドローで終わっている。

 アルグアシル監督は今季初めて久保をベンチからのスタートとさせた理由について、「タケはこの1週間、通常のトレーニングができなかった」と説明。コンディション面の問題を踏まえてベンチスタートという決断を下したという。

 続けて、「それでも、勝てるように最高のチームを作ることは決めていた」と断言。「ダビドはハイレベルなプレーを見せてくれているし、(モハメド・)アリ・チョーは徐々にフィットしている。(アレクサンダー・)セルロートや(ウマル・)サディクのプレーも君たちは見ただろう?」と話し、既存戦力と新戦力の“融合”について一定の手応えを得ていることを明かした。

 1日に加入が発表されたサディクはこの日がレアル・ソシエダでのデビュー戦となった。1点ビハインドだった後半開始と同時にピッチに立つと、55分には同点ゴールをマーク。得点力の高さを示した。

 アルグアシル監督はサディクのパフォーマンスにも言及。「加入会見で言った通りのプレーだったから、驚きはないよ。彼は開幕からアルメリアで活躍していた。その上、ここでは非常に良い選手たちに囲まれている。今日はサディクの日だったと言うのが適しているだろう」と話した。加えて、「もちろん、アリ・チョーもセルロートにも輝くチャンスはある。中央には高いクオリティを備えた選手たちがいるのだから。今日デビューを果たした選手、初めて長い時間ピッチに立った選手のプレーには満足している。何よりも、チームが良いパフォーマンスを見せてくれたことが1番の収穫だ」とコメント。アトレティコ・マドリードとの一戦で見せたチームの姿勢を褒め称えた。

 レアル・ソシエダは8日に予定されているヨーロッパリーグ(EL)・グループステージ第1節でマンチェスター・Uと対戦する。ミッドウィークに行われる敵地でのELを挟み、11日にヘタフェとのアウェイ戦に臨む予定だ。