シャルケ所属の日本代表DF吉田麻也(34)は3日、日本代表MF遠藤航(29)とDF伊藤洋輝(23)擁するVfBシュツットガルトとの一戦でフル出場。1失点で凌いだが、現地メディアから及第点以下の評価を与えられている。

 吉田麻也は今季開幕から公式戦全試合でフル出場していたが、先月27日のブンデスリーガ第4節・ウニオン・ベルリン戦では5失点に関与。チームが1-6で敗れる中、ドイツメディア『RUHR24』から「6」点(6段階評価で「1」が最高点)とワースト評価を受けたほか、ドイツ紙『ビルト』からは「二流の攻撃陣に加え、守備陣(特にヨシダ!)のブンデスリーガ適性に対する疑問も大きくなってきた」と酷評されていた。

 それでも3日の第5節・VfBシュツットガルト戦で再び先発出場。しかし4分にFWサイラス(23)の中央突破を許してシュートまで持ち込まれると、18分にはDFセップ・ファンデンベルフ(20)のトラップミスからショートカウンターに遭い、MFクリス・ヒューリッヒ(24)に先制ゴールを決められる。

 さらに37分にも自陣左サイドからサイラスとの1対1でペナルティエリア侵入を許すなど、サイラスとのマッチアップで後手に回るシーンが目立ったが、複数失点は許さず1-1で試合を終えている。

 『RUHR24』は試合後、VfBシュツットガルト戦出場選手を採点。吉田麻也に「4」点を与えるとともに「シャルケの新しい守備の中心選手は、深刻なスピード不足。サイラスとのランニング対決で弱点を露呈した」と指摘。

 ただ一方で先制ゴールを許したシーンについては「ヒューリッヒのシュートをブロックした際にディフレクトして、失点を喫したのは不運だった」と擁護している。

 また『RUHR24』は、吉田麻也とセンターバックコンビを組んだファンデンベルフに、自らのミスから失点を招いたとしてチーム内最低評価となる「5」点を与えている。

 なおシャルケは5試合を終えて3分2敗と、いまだに今季初勝利をあげていない。ドイツ紙『ビルト』がフランク・クラマー監督解任の可能性を伝える中、次節VfLボーフム戦での勝利が絶対条件となっている。