【プレミアリーグ】ブライトン5-2レスター(日本時間9月4日/アメックス・スタジアム)

 調子が悪いチームは、味方同士もギクシャクしてしまうのか……。トラップミスから相手にボールを奪われ大ピンチを招いたGKが、パスを出したDFに対して鬼の形相で詰め寄る。あわや内紛勃発というシーンに視聴者も「レスターの雰囲気がやばそう」と心配した。

【映像】GKが「鬼の形相」で一触即発

 開幕から1分4敗、試合を前に4連敗を喫していたレスターは、流れを変えようと不動のワントップだった元イングランド代表・ヴァーディをベンチに置くなど、布陣を入れ替えて臨んでいた。その狙いが奏功したのか、初めて先発出場した2トップの一角、ナイジェリア代表・イヘアナチョが開始早々にゴールを奪うなど、光が差し込んでいるように思えた。

 しかし、10分、15分と立て続けに失点し、あっという間に逆転されてしまう。しかも、失点シーンに関してABEMAの解説・松原良香氏が「切り替えが遅すぎますね」と指摘するなど、明らかに状態が良くなさそう。今日もダメなのか……そんな時に“事件”は起きた。

 29分、ゴールキックから右サイドでパスを受けたナイジェリア代表・エンディティがウェールズ代表GK・ウォードにバックパスをすると、これをトラップミスしてしまい、ブライトンの元イングランド代表・ウェルベックに奪われ、失点のピンチを招いてしまう。

 ボールを奪ったウェルベックがループ気味に打ったシュートは枠を外れて事なきを得たが、その瞬間、怒りをあらわにしたのはウォードのほうだった。エンディティに詰め寄り、”鬼の形相”で叱責。一方のエンディティも怒りの表情で言い返し、ウォードを睨みつける。チームメイト同士でありながら、一触即発の状況になっていた。

 このプレーに対し、松原氏は「シュマイケルならいろいろできたと思うのですが……」と、昨季まで10年に渡ってゴールを守ったデンマーク代表GKの名前を挙げる始末に。「この辺は割り切ってプレーしなければいけない」とウォードに対して辛辣に指摘した。視聴者からも「これはキーパーのミス」といった声と共に、「チームがバラバラじゃねえか!」「雰囲気もやばそうだなレスター」など、チーム状態を心配する声が散見された。

 試合は結局、一時は2-2に追いついたものの、そこから3失点を喫し泥沼の5連敗。最下位から抜け出せずにいる。なお、日本代表・三苫薫は今季2回目の出番なしだった。(ABEMA/プレミアリーグ)