スュペル・リグ(トルコ1部)のアンタルヤスポルは8日、プリメイラ・リーガ(ポルトガル1部)のポルトから元日本代表MF中島翔哉を獲得したことを発表した。

 去就が注目されていた中島の新天地がトルコに決まった。アンタルヤスポルと中島は2024年夏までの2年契約を締結。ポルトガルメディア『O jogo』によると、ポルトと中島は双方合意のもと、2024年夏までとなっていた契約を解除したという。そのため、フリートランスファーでのアンタルヤスポル加入となり、移籍金は発生していない。なお、トルコでは8日が今夏の移籍市場における“デッドライン・デー”となっている。

 現在28歳の中島は、2017年8月にFC東京からポルティモネンセへと期限付き移籍。海外初挑戦となった2017-18シーズンのプリメイラ・リーガで10ゴール11アシストを記録し、2018年1月から完全移籍に移行した。翌シーズンも結果を残し、2019年2月に日本人歴代最高額の移籍金3500万ユーロ(約50億円)でカタールのアル・ドゥハイルに完全移籍した。

 2019年夏に移籍金1200万ユーロ(約17億円)でポルトへと完全移籍。ポルトガル屈指の名門クラブで背番号「10」を任され、活躍が期待されていたが、定位置を掴むまでには至らず。ポルトには1シーズン半在籍し、公式戦37試合の出場で1ゴール4アシストという成績にとどまった。2021年1月にはUAE1部のアル・アインへ期限付き移籍。しかし、新天地で2試合に出場した後、練習で重傷を負って長期離脱を強いられた。2021-22シーズンはポルティモネンセにレンタルで復帰。公式戦25試合の出場で2ゴール5アシストを記録した。

 完全移籍加入に際し、中島はアンタルヤスポルのクラブ公式サイトでコメントを発表。「ここに来ることができて非常に嬉しいです。 アンタルヤスポルからのオファーの後、僕にとってそのプロセスは簡単なものではありませんでした。決断も決して簡単ではなかったです。しかし、このチームのサッカーを見てから、自分なりの考えを持ち、ここに来ることを決めました」と、移籍を決めた背景を語った。

 中島が加入するアンタルヤスポルは、ドルトムントでMF香川真司(現:シント・トロイデン)とチームメイトだったヌリ・シャヒン監督が指揮を執っており、かつてミランでプレーしていた元ブラジル代表FWルイス・アドリアーノらが在籍している。昨季のスュペル・リグでは20チーム中7位でフィニッシュ。今季は開幕5試合で2勝3敗となっている。

【画像】アンタルヤスポルが中島翔哉の加入を発表