明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸所属の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(38)がAFP通信の取材で、FIFAワールドカップ・カタール大会の特別感やスペイン代表に対する印象を語った。

 イニエスタは2006年5月27日の国際親善試合・ロシア戦でスペイン代表デビューを飾ると、ドイツW杯ではグループリーグ最終節・サウジアラビア戦でプレー。2010年の南アフリカW杯では決勝・オランダ戦で決勝ゴールをあげ、優勝に大きく貢献。2018年のロシアW杯まで4大会つづけて出場したが、ロシアW杯を最後に代表を引退している。

 そんなイニエスタにとって、カタールW杯はプロデビュー後初めてスタジアム外から観戦する大会となる。そのことについて本人は「(今までの感覚とは)違うだろうね。スペイン代表選手ではない中で迎える初めてのワールドカップだが、最高の形で楽しみたいね。家族と一緒に楽しみたいし、それもまた特別なことなんだ」と語っている。

 スペイン代表はグループリーグでドイツ代表、コスタリカ代表、日本代表と対戦する。また日本代表の森保一監督はW杯抽選会終了後のインタビューで「スペインの倒し方はイニエスタ選手にたずねますよ。日本にはスペイン人選手がたくさんいます」と語っており、EFEスペイン通信社が「イニエスタがスペインのような強豪国を倒すためのスパイになる」と報じていた。

 それでも同選手はカタールW杯の優勝候補を聞かれると「スペインは優勝候補のひとつだ。とても完成されたチームだし、コーチングスタッフも選手もとてもいい感じだね」とコメント。日本代表がスペイン代表を倒すことは困難との見方を示している。

 なお日本代表は過去にスペイン代表と1度だけ対戦。2001年4月25日に行われた試合で0-1と敗れている。バルセロナ所属MFペドリ(19)やガビ(18)、FWアンス・ファティ(19)のメンバー入りが濃厚とみられるスペイン代表相手に、日本代表の苦戦が予想される。