熾烈を極めるブラジル代表のメンバー争い
9月の代表ウィークに向け、26人の招集メンバーを発表したブラジル代表。プレミアリーグからは11人の選手が選ばれたが、リーグ首位を走るアーセナルにとってはありがたいメンバー選考となっている。
24日にガーナ代表、28日にチュニジアと親善試合を行うブラジル代表。チッチ監督はユヴェントスのDFグレイソン・ブレーメルとローマのDFロジェール・イバニェスを初招集。
プレミアリーグからはリヴァプールのFWロベルト・フィルミーノ、MFファビーニョ、GKアリソン・ベッカー、マンチェスター・ユナイテッドのFWアントニー・マテウス、MFカゼミロ、MFフレッジ、チェルシーのDFチアゴ・シウバ、トッテナムのFWリシャルリソン、マンチェスター・シティのGKエデルソン・モラレスなどが選ばれている。
しかし、プレミアビッグ6の中で唯一アーセナルからは選ばれた選手がいない。FWガブリエウ・ジェズスやDFガブリエル・マガリャンイス、FWガブリエル・マルティネッリといったブラジル代表の選手が顔を揃えているが、今回彼らは未招集となった。
英『Daily Mail』は、ジェズスとマガリャンイスに関しては調子が良ければ、11月のカタールW杯に向けた代表メンバーに選ばれる見込みだと伝えている。その一方、マルティネッリの落選は彼のポジションの競争率の高さからポジティブな展開ではないと見解を示している。
また、同メディアはジェズスやFWフィリペ・コウチーニョ(アストン・ヴィラ)の落選について聞かれた際にチッチ監督が残したこのようなコメントを紹介している。
「このチームは、自分の力を他者に見せつけるための機会を与える場なんだ。彼(ジェズス)はポジションを争っているし、今は大事な時期を迎えている」
「コウチーニョは並外れた選手だ。ガブリエウ・ジェズスもだ。ダビド・ネレス(ベンフィカ)やマルティネッリのことについても話している。とても難しい状況だ」
ジェズス、マガリャンイス、マルティネッリの主力3人を代表に派遣せずに済んだことは、アーセナルにとって朗報。他のライバルクラブからは主力たちが選ばれていることもあり、10月のリーグ戦においてアドバンテージとなるだろう。