主力の座を奪い返したい

今季序盤戦のブンデスリーガは混戦模様が続いている。ここまで6試合で4勝2分と王者バイエルンとも引き分けて無敗を続けるウニオン・ベルリンが首位をキープ。堂安律が主力として活躍するフライブルクが2位、バイエルンは3位と、トップ2を昨季好調だった両クラブが占めている。

そんな中で昨季の主力としてウニオン・ベルリンで輝いていた原口元気は、チームの勢いとは裏腹に出場機会を失っている。昨季はブンデス5位に入り、UEFAヨーロッパリーグの出場権を獲得したウニオンで30試合2ゴール6アシストを記録。インサイドハーフの一角として攻撃の核となっていた。

しかしEL出場権を獲得したことによってウニオンは今夏、積極的な補強を繰り返しており、複数のMFを獲得。ここまで5試合に出場するヤニク・ハベラーは今季よりフライブルクから加入しており、アンドラス・シェーファーは1月からチームに加わりフィットしている。また原口がメンバー外になったケルン戦で途中出場したパウル・シギーンも、今夏グロイターフュルトより獲得した選手だ。

カタールワールドカップに向けてハノーファーからいい調子を維持してきた原口だったが、直前になって思わぬ事態に見舞われている。ここまでの6試合で先発はわずかに2試合のみで、途中出場を含めて4試合に出場。コンディションは決して悪くなく、出場すれば高いパフォーマンスを発揮できる原口だが、現状の出場機会減は11月にどのように響いていくか。UEFAヨーロッパリーグが始まり日程も過密になる中で、原口のさらなる活躍に期待だ。