チャンピオンズリーグ(CL)・グループD第2節が13日に行われ、フランクフルト(ドイツ)がマルセイユ(フランス)と敵地で対戦した。
フランクフルトは7日に行われたグループ開幕節でスポルティング(ポルトガル)と対戦。鎌田大地、長谷部誠、守田英正の“日本人対決”が実現した。ホームの声援を受けながら前半から攻勢を強めたものの、得点を挙げることはできず。後半に入ると3失点を喫し、ホームで開幕戦を落としていた。対するマルセイユもトッテナム(イングランド)に0-2で敗北。第2節では互いに今季のCL初白星を狙う構図となった。
フランクフルトの日本人選手2名は共にスターティングメンバー入り。長谷部はリベロで、鎌田はボランチで先発に名を連ねている。一方のマルセイユはアレクシス・サンチェス、ディミトリ・パイェ、ヌーノ・タヴァレスらがスタメンに入った。
試合は12分、ホームチームがゴールに迫る。左サイドを駆け上がったタヴァレスが低いクロスボールを送ると、パイェの落としからA・サンチェスがフィニッシュ。これはわずかに枠を捉えきれない。
対するフランクフルトは42分、背後からのロングボールは相手DFに先に触られるも、イェスパー・リンドストロムがなんとか後ろに繋ぐ。マリオ・ゲッツェ、リンドストロムと繋ぎ、ランダル・コロ・ムアニのパスが相手DFに当たってこぼれると、リンドストロムが反応。ダイレクトでシュートを沈め、フランクフルトが先手を取った。前半はこのままフランクフルトの1点リードで終了する。
前半はマルセイユが押し込む時間帯が続いたものの、後半はフランクフルトが盛り返す。54分、中央で鎌田が粘って右サイドへ展開すると、クリスティヤン・ヤキッチは斜めのパスを試みる。相手DFに当たったものの、こぼれ球に反応したリンドストロムがダイレクトでシュート。強烈な一撃はクロスバーを直撃した。
マルセイユは66分にチャンスを作る。ペナルティエリア左の深い位置に侵入したルイス・スアレスが中央へ折り返すと、ファーサイドでフリーになっていたヴァランタン・ロニエがワントラップから右足シュート。この一撃はフランクフルトの“守護神”、ケヴィン・トラップに阻まれる。70分にはワンツーで右サイドを崩し、最後はスアレスがフィニッシュを狙うも、ミートできずにGKトラップの正面へ。
79分にはフランクフルトにビッグチャンス。カウンターの流れからコロ・ムアニがスルーパスを送ると、鎌田が最終ラインの背後へ抜け出す。相手GKとの1対1を落ち着いて沈めたものの、鎌田のポジションがオフサイドだったことが確認され、得点は認められなかった。
最終的に試合はこのまま終了。フランクフルトが敵地でマルセイユを下し、今季のCLで初勝利を掴み取った。マルセイユは前節のトッテナム戦から連敗となっている。
次節は10月4日に行われ、フランクフルトはホームにトッテナムを迎える。一方、マルセイユも同じくホームでスポルティングと対戦予定だ。
【スコア】
マルセイユ 0-1 フランクフルト
【得点者】
0-1 43分 イェスパー・リンドストロム(フランクフルト)