チャンピオンズリーグ(CL)・グループD第2節が13日に行われ、フランクフルトがマルセイユを1-0で下した。UEFA(欧州サッカー連盟)が選出する同試合のプレイヤー・オブ・ザ・マッチ(MVP)に、フランクフルトの日本代表MF鎌田大地が選ばれている。

 元日本代表MF長谷部誠と共にスタメン出場を飾った鎌田は、中盤3列目の位置で88分までプレー。守備時には適切なポジショニングで相手選手のパスコースを限定するシーンが目立ち、攻撃時には果敢な飛び出しでチャンスに絡んだ。79分にはフランス人FWランダル・コロ・ムアニのスルーパスに抜け出すと、GKとの1対1を落ち着いて仕留め、チームにとって貴重な2点目をマーク。しかし、鎌田がオフサイドポジションでスルーパスを引き出したことが確認され、得点は認められず。直後の81分にはボックス左奥に侵入したコロ・ムアニの折り返しから右足ダイレクトで狙ったものの、マルセイユの元スペイン代表GKパウ・ロペスに防がれた。

 UEFAプレイヤー・オブ・ザ・マッチのテクニカル・オブザーバー・パネルは、鎌田のパフォーマンスを「エネルギーに満ち溢れ、相手の“ナンバー10”に入るボールを守っていた。ポゼッション時や前線への飛び出しでも高いクオリティを見せ、2ゴールを逃したのはアンラッキーだった」と評価している。

 また、UEFAの公式サイトは鎌田のコメントを紹介。「チームにとって重要な勝利です。非常に難しい試合でしたが、チームとしてまとまってプレーできました。今夜は僕たちのスタイルを示せたと思います。その一翼を担えたことがとても嬉しいです」と勝利を喜んだ後、以下のように語っている。

「監督からは自分たちのスタイルを発揮するように言われていました。前節は疲労の影響もあって自分たちのスタイルが出せませんでしたが、今日はフランクフルトのスタイルを示せたと思います。僕たちのグループはとても難しいです。スポルティングはとても良いチームで、次はトッテナムと対戦します。再びホームで試合を行えるので、しっかりと勝たなければならないと思っています」

 次節は10月4日に行われ、フランクフルトはホームにトッテナムを迎える。プレミアリーグの強豪相手に、鎌田はどのようなプレーを見せてくれるだろうか。