ボルシアMGを率いるダニエル・ファルケ監督が、同クラブ所属の日本代表DF板倉滉の負傷状況について言及した。15日、ドイツ紙『ビルト』がコメントを伝えている。
12日のトレーニング中に負傷したことが発表されていた板倉。診断の結果は左ひざ内側側副じん帯の部分断裂となっており、今後は保存治療を行う予定だという。なお、全治までの期間については明かされていないが、11月のFIFAワールドカップカタール2022開幕直前まで戦線を離脱する可能性が高いとも伝えられている。
ボルシアMGでは現在、ドイツ代表MFフロリアン・ノイハウスも負傷によりチームを離脱している。ファルケ監督は板倉とノイハウスの状態について「2人とも(板倉とノイハウス)少し気を落としていたよ。残念ながら我々は年内の試合では彼らを欠くことになる。これからの9試合を彼らなしで戦わなければならないんだ。理想には程遠い状況だが、これが現実だ」とコメント。2選手のボルシアMGでの復帰が年明けになる可能性が高いとの見方を示した。
また、同監督は板倉のワールドカップ出場の可能性についても言及。「様子を見てみなければならない。今の段階でそのことについて話すのは早いと思う」と前置きした上で次のようにコメントしている。
「ドイツ代表では過去に、ヨギ・レーブ(ヨアヒム・レーブ前監督)がマヌエル・ノイアーをリーグ戦不出場ながら招集したことがあった。滉(板倉)が日本代表でそれほどの地位にいるのかどうかを私は知らない。ただ、このクラブではワールドカップ前にプレーすることはないだろう」
「万全ではない状態の彼をワールドカップでプレーさせることは絶対にない。ただ、長期離脱を経て、ワールドカップで試合勘を養うという考えも悪くはないかもしれない。ブンデスリーガのシーズンの再開は1月中旬だからね。しかし、それはもちろんケガが完治していた場合の話だ。ワールドカップの出場によって雇用者である我々に不利益が生じてはならない」