浅野に競り負けたドイツ代表DFニコ・シュロッターベックが回想
日本代表は11月23日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグ初戦でドイツ代表と対戦し、前半にPKで先制を許したが、後半に2得点を奪って2-1と逆転勝利を飾った。FW浅野拓磨との競り合いに負けて決勝ゴールを奪われたドイツ代表DFニコ・シュロッターベックは、「なかなか近づけず…」と快足に脱帽した様子を見せている。ドイツ紙「Frankfurter Rundschau」が伝えた。
前半33分のPKをMFイルカイ・ギュンドアンに決められるも、後半30分にMF堂安律の一撃で同点に追い付いた森保ジャパン。逆転のムードが漂うなか、後半38分にDF板倉滉からのロングボールに浅野とシュロッターベックが競り合い、この直後のプレーが明暗を分けることになる。
シュロッターベックの背後から身体を入れるようにしながら絶妙なトラップを見せた浅野は、そのまま相手ゴールへドリブルを開始。シュロッターベックもすぐさま反応し、併走しながら突破阻止を試みる。しかし、一気にスピードアップした浅野は相手の寄せをモノともせずに突き進み、相手GKマヌエル・ノイアーの肩口を抜く豪快な一撃を叩き込んだ。
シュロッターベックは「1-2となるゴールが決まった時、彼(浅野拓磨)は僕のすぐうしろにいた。オフサイドだったのかどうかは分からない」とポジショニングについて言及。そのうえで「彼になかなか近づけず、角度のないところから決められてしまった」と浅野のスピードに舌を巻き、決勝ゴール献上を悔やんだ。
27日の第2戦で日本はコスタリカ代表、ドイツはスペイン代表とそれぞれ対戦する。結果次第では、日本とスペインのグループリーグ突破、ドイツとコスタリカの敗退が同時に決まるなか、大きな注目が集まりそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)