シャルケ所属の日本代表DF吉田麻也(34)は17日、ボルシア・ドルトムントとのダービーマッチでフル出場。ただチームが0-1で敗れたこともあり、現地メディアからチーム内最低評価を与えられている。

 吉田麻也は副キャプテンとして、今季開幕から公式戦全試合でフル出場。ただ先月27日のブンデスリーガ第4節・ウニオン・ベルリン戦で5失点に関与すると、今月3日の第5節・VfBシュツットガルト戦でもFWサイラス(23)に何度もドリブル突破を許すなど、スピード面での弱点を露呈していた。

 またドイツ国内メディアは再三にわたり吉田麻也のスピード不足を指摘。地元メディア『RUHR24』は今月7日に「吉田麻也はブンデスリーガで通用するスピードに欠けている。ただシャルケのフランク・クラマー監督は、足の遅い彼を守るための戦術に取り組んでいる」と綴っていた。

 そんな吉田麻也はブンデスリーガ第7節・ドルトムント戦でフル出場したが、再三にわたりチャンスを献上。78分、左サイドのクロスに対してFWユスファ・ムココ(17)が吉田麻也の背後に飛び込み、ヘディングシュートから先制ゴールをマーク。このムココのゴールが決勝点となり、シャルケは0-1で敗れている。

 試合後、『RUHR24』は吉田麻也に対して「5」(6段階評価で「1」が最高点)とチーム内最低評価を与えると「44分にドルトムントMFマリウス・ヴォルフからのスルーパスにオフサイドがあったと主張している間にシュートを許したが、アレクサンダー・シュヴォロウのセーブで助けられた」

 「66分にはドルトムントFWユスファ・ムココのポジションを見失っていた。そして78分にドルトムントが先制したシーンでも、吉田麻也はムココをフリーにした」と酷評。失点の原因を吉田麻也のポジショニングに求めている。

 なおシャルケはドルトムント戦黒星により、14位に転落。10日の第6節・VfLボーフム戦で今季初勝利を飾っているとはいえ、クラマー監督の進退問題に発展する可能性が考えられる。