現地時間9月17日に行なわれたブンデスリーガ第7節で、ドルトムントは吉田麻也が所属する宿敵シャルケとのルール・ダービー(レビア・ダービー)に挑み、ホームで1-0と勝利を収めた。
ただ、手放しでは喜べない白星だった。キャプテンのドイツ代表MFマルコ・ロイスが負傷交代したからだ。
28分、シャルケのMFフロリアン・フリックと意図せぬ交錯をした際、着地に失敗して右足首が完全に曲がってしまい、担架に乗せられて退場。苦痛か、涙か。顔を手で覆ったその様子からは、軽症ではないことを伺わせた。
11月23日に日本代表と対戦するカタール・ワールドカップの初戦までは約2か月。経験豊富なこの33歳のアタッカーを失えば、ドイツ代表にとって小さくない痛手だ。
地元メディア『Ruhr Nachrichten』は「長期離脱の可能性を示唆」と報道。セバスティアン・ケールSDの「靭帯損傷を恐れがある。彼がすぐに戻ってくることを願っている」というコメントを紹介し、「数週間離脱する恐れがある」と伝えた。
また、エディン・テルジッチ監督は試合後、「彼がどれくらい離脱するかは分からない。より精密な検査が必要だ。6~8週間もかからないと考えている。彼は以前、足首を負傷していた。とても残念だ」と語っている。
ドイツが4度目の世界制覇を果たした2014年のブラジルW杯をはじめ、ロイスはこれまでも故障でW杯やEUROの出場を逃し、まだ一度ずつ(18年W杯とEURO2012)しかメンバー入りした経験がない。
疲労回復を目的に出場を辞退した昨年のEURO2020に続き、ビッグトーナメントでその雄姿が見られないのか。怪我の詳細な発表が待たれる。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【動画】着地に失敗して足首があらぬ方向に…ショッキングなロイスの負傷シーン