シーズン序盤から絶好調のガクポ

今夏の移籍が噂されながら、結局PSVアイントホーフェンに残留することになったFWコーディ・ガクポ。クラブのゼネラルディレクターを務めるマルセル・ブランズ氏は、去就が不透明だった影響により、ガクポのシーズンに向けた準備が十分ではなかったと考えているようだ。
 
左ウイングを主戦場としながら、最前線でのプレイにも対応可能な23歳のオランダ代表ガクポ。昨季はエールディヴィジで12ゴール12アシストとリーグ屈指の成績を残し、今夏はマンチェスター・ユナイテッドやアーセナルなどといったクラブから関心が噂されていた。
 
英『Daily Mail』によれば、ブランズ氏はガクポがマンUとの移籍交渉に臨んでいたことを認めており、それが新シーズンに向けた準備に影響を及ぼしたと主張。オランダ『Eindhovens Dagblad』に語ったこのようなコメントが取り上げられている。
 
「コーディはマンチェスター・ユナイテッドと交渉を行ったために、我々と難しいプレシーズンを過ごすことになった」
 
「彼らは8月中旬までやって来なかったし、契約は成立しなかった。適切な金額が提示されていたとしても、コーディが移籍市場の終わりに出て行くことはなかったとさえ思う」
 
「コーディと決めた最低限度額に近づくような入札はなかった」
 
結局ガクポを狙っていたマンUは、夏の移籍市場閉幕ギリギリでブラジル代表FWアントニー・マテウスをアヤックスから獲得。ガクポはアントニーが獲得できなかった際の代替案だったと見られている。
 
PSVに残留したガクポは、ここまでのリーグ戦7試合で8ゴール6アシストと爆発。ブランズ氏は彼の準備不足を嘆いていたが、その気配を感じさせない活躍を見せている。
 
11月にはカタールW杯が開催されることもあり、そこでガクポがオランダ代表の一員として活躍すれば彼の株はさらに上がるはず。冬の移籍市場や来夏の移籍市場では、再び彼の去就が騒がれることになるだろう。